検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:36,202 hit

夢の始まり。 ページ6

本当によくハプニングが起こるなぁ、なんてくらいに考えつつも体はがっつりこわばって、来る痛みに備えてた。



、、、んだけど。


「っと、」
「大丈夫?」

『、は、』


力強く受け止められた私の体は、痛むどころかとても得する状況に陥っていた。


なんなのこれもう後ろの人にお礼言えばいいのかしら?←


『すみません、ありがとうございます、』


2人の手を借りながらきちんと自分の足で立つ。
あーまって、うん、


『(これまたイケメンですこと!!!)』


目に毒なほどにキラキラした2人を目に入れたらなんだか目が見えなくなってきた。
メガネがいるのかしら私。



「危ないな、あの人。」
「さっさといなくなっちゃったしね。」


ゆるく喋る茶髪の彼とは違って、どこか冷たそうなオーラを纏った彼は、私の記憶より随分と大人びていた。


『あ、と、腕痛いとかないですか、』


咄嗟に出てきたのはそんなセリフで、もうちょっとあるだろうなんて思うがもう遅い。


「別に平気。」
「気にしなくていいよ、君が悪いんじゃないんだしね。」


胡散臭い。
作られた笑顔だとわかるのに時間はかからなかった。
そんな顔するなら、郁弥みたいに仏頂面でいればいいのに。


「行くよ日和。」
「!うん、」


日和。
これまた随分と可愛いお名前で。



そんなことを思いつつ、私も歩き出す。



、、、のだけれど。



『(あぁ居た堪れない、、、)』


よくよく考えれば、同じバス停で降りた時点で同じ大学なのはほぼ決まっていたのだ。


のにも関わらず別々で歩き出したため、まるで私はストーカーだ。


しかも今日に限ってヒール。
音が気になって仕方ない。


と、まぁ終始そわそわしながら


ー霜狼学院大学ー


そう書かれた門をなんとかくぐった。






もちろん、くぐって早々に脇道に逸れたよ。
郁弥ならまだしも、あの日和って人はなんか苦手だったしね。


でも、それはさておき。


『また、ここから。』



私の新しい夢の、始まりだ。

近所のお気に入り。→←そういえば私転生トリッパー。



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
562人がお気に入り
設定タグ:ヒヨコ , Free! , 転生トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒヨコ | 作成日時:2018年12月20日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。