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定期テストがようやく終わった。
陽介は相変わらず爆睡していたし、出水とは文理選択でクラスが違うので見れていなかったが、隠岐から聞いた話だとこちらも科目によっては爆睡していたらしい。
何をやってるんだか…
けどこれといって特にテストについて語ることもない。
まぁ、実を言えば怖いのは返される時だ。
鋼さんにみっちり教えてもらったのに酷い点数は取れないから…
返却日が命日にも思えてくる…。
そして今、優しい私は香取隊の防衛任務に加担していた。
「ランク戦直前に防衛任務っておかしくない？絶対うちが不利じゃん。不公平」
「ホントだよね葉子ちゃん！オレもそう思う」
「どこの隊だってこういう時はある。それに、ランク戦があるからって言って、瀬名が半分引き受けてくれているだろ」
「…確かにそうね」
「瀬名は優しいな」
「当たり前でしょ。私の尊敬する先輩なんだから」
聞こえてますよって言いたい。ものすごく。
香取隊とは基地を挟んで反対側にいるが、防衛任務を一緒に行うにあたってインカムは香取隊のに入れてもらっている。
だから聞こえてますよって、ものすごく言いたい。
しかも今、あの葉子の口から、尊敬する先輩は私であると言うのが出てきた。
いつもツンツンで冷たいくせして、裏ではそんな風に思っていたのか…可愛いやつめ。
「３人とも仕事中よ。真面目にやって」
「…華さんに怒られたじゃねーか」
「あんたのせいでしょ」
「まあまあ二人とも」
「あと今の会話、瀬名さんに聞こえてるよ」
「……えっ？！」
「うん。バッチリ聞こえたよ」
同じ場にはいないがグッと親指を立てる。
葉子の慌てる姿をニヤニヤと想像しながらトリオン兵をぶっ倒した。
「今日のランク戦頑張ってね、私見てるからさ」
「は。瀬名見にくんの」
「嫌そうな顔してんじゃん若村」
「嘘つけ 顔見えてねーだろ」
雑な会話をしながら、倒れたトリオン兵のいる位置を華に送る。
後で回収班が処分しに来やすいようにするためだ。
香取隊は全体的にうちの隊に似ている。
隊員全員がオペレーターの尻に敷かれている所とか、隊の男女比とか、あとは…そうだな、強いて言うなら 葉子と私がセンス人間って所とか。
だからかな、親近感が湧くのである。
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ろいど(プロフ) - 一気読みしました！！更新待ってます！ (2022年2月25日 16時) (
レス) id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 続き楽しみに待っています！！！！ (2021年12月15日 0時) (レス) @page36 id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
白昼夢(プロフ) - 続編ありがとうございます！この作品大好きで、更新されるのいつも楽しみに待ってるので頑張って下さい！！応援してます！ (2021年2月16日 22時) (レス) id: e0fa08789a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2021年2月16日 21時
