不思議な人 遥斗side ページ14
父さんが殺された。
母さんは「お父さんを殺した犯人を捕まえて欲しいから」といい真選組に行くことになった。
でも、そんなことしたって無駄だと思う。
犯人がわかったところで父さんが帰ってくるわけじゃない。
僕は父さんにもらった本をぎゅっと抱きしめる。
母さんが話している間は退屈だ。
そんなことを思っていると茶髪の女の人が話しかけてきた。
貴「ねぇ、お姉さんと一緒にお話しよっか」
急に話しかけられて驚く。
遥「え……えっと…。」
しどろもどろになるがそんな僕の手を握り、母さんと話している黒髪の男の人に「隣の部屋かります」といい、隣の部屋へ行く。
遥「あの……」
貴「遥斗君って言ったよね?
お母さんが話してる間退屈でしょ?
お姉さんと話そうよ」
不思議な人だと思った。
するとお姉さんは僕の持っている本を指さした。
貴「その本、遥斗君ずっと持ってるよね?
大切なもの?」
遥「うん…、お父さんからもらった。
推理小説。
あと…遥斗でいいよ」
お姉さんはにこりと笑う。
貴「私はA。
Aねーちゃんでいいよ」
それから僕はAねーちゃんといろんな話をした。
なんていったって本の中で見た『警察』が今僕の目の前にいるのだ。
父さんが死んでから初めて思いっきり笑った気がする。
貴「遥斗はさ『人には平等に死が、訪れる』って聞いてどう思う?」
さっきとは少し違う真剣な声。
遥「別に、そうなんじゃないかなって」
するとAねーちゃんはくすくすと笑う。
貴「やっぱりそうかぁ」
遥「ならAねーちゃんは?
Aねーちゃんはどう思うの?」
Aねーちゃんは少し黙る。
聞いてはいけなかったか、と僕は焦る。
貴「私はね。「ふざけんな」って思うかな」
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雪乃(プロフ) - 続き待ってます (11月30日 23時) (レス) @page24 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
日和みぃ(プロフ) - ありがとうございます!最近更新出来てませんが、更新できるようがんばります! (2019年1月24日 22時) (レス) id: 56e23c94df (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 最近この作品見つけたんですけど、ドツボにはまりました!!!!!次の更新楽しみに待ってます! (2019年1月23日 18時) (レス) id: 5a9a4380ee (このIDを非表示/違反報告)
日和みぃ - ネタがつきている日々です! どなたかリクエストください! (2017年12月16日 13時) (レス) id: 56e23c94df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日和みぃ | 作成日時:2017年12月7日 22時