抗います 弐【鬼滅の刃】

第肆拾壱話 ページ2

炭治郎「俺の妹は、人を喰いません…！」

隊士壱「うるさい！知るかそんなこと！何でお前の妹は許されて、俺の兄貴は殺されたんだ！」

隊士弐「そもそも鬼殺隊は鬼を殺す組織だぞ！！」


──まあ、あの二人の隊士の言わんとすることは分かる。

そりゃ鬼滅ファンから見れば"なんだあのモブ！？"ってなるけど

18年、此処で生きてきたから分かる。

そりゃ、炭治郎と禰豆子は異例でしょうよ。

鬼になってる身内が、殺されずに許されてる。

不死川さんじゃないけど、鬼を死ぬほど憎んでる人にとっては禰豆子が鬼殺隊に居るのは嫌な気分だろうし

鬼になった身内を鬼殺隊に殺された人にとっては炭治郎は特別扱いされて狡いと思うかもしれない。



でもさ、特別扱いされる理由がちゃんとあるわけじゃん。

禰豆子は人を喰わなかった、その事実があるわけじゃん。

何にもしてない、理不尽に鬼にされた人間の味方である禰豆子を憎むのはお門違いでしょうよ。

同じ人間である炭治郎を憎むのはお門違いでしょうよ。

そりゃ禰豆子に限らず理不尽に鬼にされた人間なんて大勢いるけどさ。

まあ、あれ見過ごしちゃいかんよなぁ。

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