五十、氷の国 ページ50
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ノックすると直ぐに返事があり、状況説明の為に夕顔たちも連れて部屋に入った。
拐われた事を告げると三代目は驚いた顔をして、何か手掛かりはと尋ねる。
「これは…」
「ご存知ですか」
あの場で拾った物。それは切れた首飾り。
切れた紐には動物の牙と赤や青の石が通されていて、この辺でこんな首飾りを下げている人は思い浮かばない。
差し出したそれを見て三代目は驚いた様子を見せ、知っているのかという問いに頷いた。
「北にある氷の国の忍びは皆これを身に付けておるはずじゃ。それこそ一年中氷に覆われた国でな、白狼の伝説が有名だ」
「白狼の伝説…」
その言葉を聞いた瞬間、思い出した。
『私の事を、「白狼の姫」って』
白狼の姫
街中でAを襲った奴らはAをそう呼んだと言った。
"白狼の伝説" と "白狼の姫"
ーー関係ない訳が無いだろ
焦燥や後悔なんかの感情を全部押さえ付けて、冷静になれと言い聞かせながら尋ねた。
「その伝説というのは？」
「……確か資料があった筈じゃ。着いて来るが良い」
「はっ」
「では、私達はこれにて」
「ああ。ご苦労じゃった」
此方を気にする素振りを見せながら去って行く夕顔たちに大丈夫だと視線を送り、立ち上がった三代目に着いて部屋を出た。
ーーー
この部屋には極秘のものから大した事の無いものまで沢山の資料が並んでいる。
年季が入った棚には埃が積り、鼻の効くオレからしたら少し黴臭い。
目の前に舞う埃に眉を顰めながら三代目の背後をついて行くと、ふとある棚の前で三代目が足を止めた。
伸ばされた手によって、その資料が此方に差し出された。
「氷の国が何処にあるかは知っているな」
「確か土の国の真上へずっと辿っていった所にある小さな国でしたか」
「ああ。雪の国とは似ているが違う。凍り付き流れを見る事は無い大河がある国で、白狼の恵みを得て生き延びてきた国だと語り継がれておる」
「白狼の恵み」
よく分からない言葉に肩を竦めて、手の中の資料へ視線を落とした。
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時空間忍術に巻き込まれたら四代目に拾われた。
新作です。これもカカシ先生のお話なんですけど…
さて、どちらが更新停止になることやら……
続編いきます！
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Rai(プロフ) - 瑠璃烏さん» ありがとうございます！ (2020年11月5日 19時) (
レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - Raiさん» 機械がてんでダメなので手間取りそうですが…(ｰ ｰ;) (2020年11月5日 12時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 恐悦至極でございます(T^T)こんな自己満小説を楽しんで頂けてうれしいです！お誘い、ありがたく受けさせて頂きます。ありがとうございます！ (2020年11月5日 12時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - やり方はペーストに画面そのまま押し、通常検索など出来る思いますこの作品も大好きでいつも読ませて頂いていますこれからの作品も頑張って下さい！ (2020年11月5日 11時) (レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 初めましてもしもご迷惑無ければご参加出来たら思いますもし無理でしたらお断りしても構いません。イベント後「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」「 あなたの小説読ませて下さい。」 (2020年11月5日 11時) (レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2020年10月26日 18時
