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四十、散歩 ページ40

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久し振りにテンゾウがAの警護担当になり、Aは楽しそうに紙に筆を走らせていた。

色々とお喋りしながら描いていた絵が完成したのでテンゾウに見せてみる。



「テンゾウ、ねえ見てっ」


「わあ……凄い、素敵です」



その目を優しく細めて零すテンゾウに、クスクスと笑みを返して丁寧に机の上へ置いた。

青一色で描いた、庭の景色。夜に見た庭がなんだか綺麗だったから。



「でも青色が切れちゃったから、買いに行かなきゃ」


「今行くのならボクも着いて行きますよ」


「じゃあ行こうかな。今日はとても天気が良いし、散歩も兼ねて。じゃあ準備して来るから、待っていてね」


「はい」



今日のカカシさんの任務は夕方には終わる筈だから、心穏やかに待っていられる。

天気が良いからなのか気分も良くて、つい最近紅と一緒に買いに行った簪を挿した。

群青の花飾りが、飾りの真珠たちと繋がって揺れている。

鏡に映る自分の顔を見て上機嫌だなぁと苦笑して、玄関で待っていたテンゾウと共に家を出た。









ーーー









「そういえば、口寄せを教えたとカカシ先輩から聞きましたが」


「そうなの。2、3回で出来たけど…もっと難しいのかと」



Aがそう言うとテンゾウは元々丸い目を更に丸くする。



「…正直、驚いてます。お嬢様は忍術なんて出来ないかと…」


「何よお嬢様って……なにも他の忍術を使う訳でも無いもの」


「それを聞いて安心しましたよ。何でしょう…チャクラコントロールが上手いのかな」



小難しい話を始めるテンゾウに「さあ…」とテキトーな返事をして、絵の具を抱えたAがパタパタと足を早めて装飾品の店を眺める。

紅に似合いそう、なんて言いながら品物を物色するAを眺めていたテンゾウがふと思いついたように尋ねた。



「Aさん、いつも着物ですよね。沢山動くような時もまさか着物で?」


「何を言うの。ちゃんと洋服よ。ただ今家にあるのが和服の方が多いってだけ」


「お屋敷にいた時はそういえば箪笥の中も洋服ばっかでしたもんね」



でしょ、と返しながらAがひとつの飾りを手にした所で暗部の虎面がすぐ側に降り立ち、頭を下げた。

何かを耳打ちされ、Aは顔を真っ青にして絵の具の入った紙袋を取り落とした。



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Rai(プロフ) - 瑠璃烏さん» ありがとうございます! (2020年11月5日 19時) (レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - Raiさん» 機械がてんでダメなので手間取りそうですが…(ー ー;) (2020年11月5日 12時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 恐悦至極でございます(T^T)こんな自己満小説を楽しんで頂けてうれしいです!お誘い、ありがたく受けさせて頂きます。ありがとうございます! (2020年11月5日 12時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - やり方はペーストに画面そのまま押し、通常検索など出来る思いますこの作品も大好きでいつも読ませて頂いていますこれからの作品も頑張って下さい! (2020年11月5日 11時) (レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)
Rai(プロフ) - 初めましてもしもご迷惑無ければご参加出来たら思いますもし無理でしたらお断りしても構いません。イベント後「https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」「 あなたの小説読ませて下さい。」 (2020年11月5日 11時) (レス) id: 1de574fab4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃烏 | 作成日時:2020年10月26日 18時

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