→ＢＵーＩＮＧＵ ページ14
「改めて紹介する。こちらは山白ほたるさんだ。彼女が若武の自転車をみつけてくれた」
全員が一斉にこっちを見る。
黒木君まで、口をつぐんでこっちを見てる。
はて・・・なんだろ。
「山白、自己紹介して」
あ、そゆこと。(´-ω-｀)ﾅﾙﾎﾄﾞﾅ
「山白ほたるです。浜田中の2年で、彩ちゃん、美門君、七鬼君とは同じクラスです。生徒会長やってます。よろしく」
こんなんで良いのかな。
パラパラと拍手がおこる。
めっちゃまばらじゃん。
「山白、君の能力についてと、チャリの場所についても報告してよ。見つけたの君なんだし」
あーはいはい。
「簡単に言うと、私“見たものをそのまま覚えられる”の。起きてる間に見たものは、全部覚えれてる んじゃないかと思う」
ここで少しざわざわしたけど、スルーして続ける。
「で、若武君の自転車だけど、結論から言うと、駅の駐輪場にフツーにとめてありましたー」
途端に、ざわざわが叫び声に変わる。
「は！？」
「嘘っ！？」
「若武、マジでなんなんだよ」
「そういえば、昨日は見回りがあるからその対策で駅に置いてきたんだった・・・」
「おいおい・・・」
「ざけんな、若武」
「そもそも何で、なくなった時に先生に回収されたって思わずに事件だなんて言ったのよ」
「今回も、若武に振り回されただけだったね」
「くそっ」
皆に批判され、段々としょぼくれていく若武君。
はは。めちゃウケる。さっきの ＜(￣︶￣)＞ｴﾍﾝ って態度はどこ行ったのよ。
ここで、黒木君のトドメの一言。
「この事件の教訓は、“若武はバカ”って事だよね」
その場が、どっと笑いに包まれた。
若武君は、恥ずかしさと怒りとその他もろもろで真っ赤になっている。
と、上杉君がトドメにさらにトドメを刺した。
「そんなことよりさ、山白、お前の能力についてもっと教えてくれよ」
若武の怒りがMAXになり、暴れだした。
──FIN──
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作者名：雛あられwith梨の華 | 作成日時：2018年12月8日 14時
