文芸部にて〈彩side〉 ページ2
私、立花彩です。
超個性的な男の子達と探偵チームを結成して、日々活動しています。
その名も探偵チームKZ。
みんなのお陰で毎日が刺激的なんだ。
そんな私達が出会った事件を紹介します。
読んでね。
二年生になって、変化した事が沢山あった。
一つ目は、これは正確に言うと変化していないのだけれど、クラス替え。翼と忍とまた同じクラスになれたんだ。
男女共に人気のある翼と同じクラスになると、それはそれで大変なんだけれど・・・。でも、新しく友達が出来る自信がないから、よかったなって思うの。
そして二つ目は、なんと!文芸部の部長に選ばれたんだ。
今日はその引継式。文芸部は部活動の自由度が高いからいつもは部員が揃わないんだけれど、この日だけは全員が集結するんだって。
「こんにちは・・・」
部室に入ると、もう何人かが集まっていた。
見慣れない顔もちらほら。文芸部って、結構部員多いのかもね。
と。その中に生徒会長の姿が。
生徒会長とはいっても、二年生で、同じクラスの女の子。成績優秀で、でもユーモアもあって、先生からの信頼も、生徒からの人望も厚いんだ。運動は苦手みたいで、そんな所に親しみを持てたりもする。
そんな彼女がどうしてここに?この引継式って、生徒会長が立ち会うほど重要な儀式なのかな。同級生って分かっていても・・・なんだか緊張してしまう。
「あっ!貴方が新しい部長の立花さんね」
わっ。話しかけられちゃった。
会長は、たたたっと駆け足でこっちに向かってくる。
近くで見てみると、会長さんって結構背が低め。私よりも小さいんだ。
よく集会とかで壇上で話しているのを見るけど、威厳があって大きく見えるのよね。
「私、山白ほたるです。同じクラスだよね?彩ちゃん、だっけ。宜しくね!」
ほたるちゃんか・・・。役員選挙の時とかによくフルネームで聞くから名前は知ってたけど、改めて聞くと可愛い名前だよね。彼女の雰囲気にぴったり。
「た、立花彩です。よろしくお願いします」
「なんで敬語なの〜。同級生じゃん。ねね、彩ちゃんって呼んでいい?こっち、ほたるでいーよ」
思ってたよりフレンドリーなんだな。生徒会長っていうから、もっと堅苦しいイメージがあったのだけれど。
「うん、いいよ。あのー、ほたるちゃんって呼んでもいいかな?」
「おけー。いいよ」
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作者名:雛あられwith梨の華 | 作成日時:2018年12月8日 14時