恋33 七瀬陸side ページ36
収録終わり、飲み物を買おうと自販機が置いてあるところに行く。
そこには2つの男女の影。
そこから聴こえてくる途切れ途切れの話し声。
だけど何やらただならぬ雰囲気。
「やっぱり駄目ですよ、巽さん」
「大丈夫ですよ、ほら…」
この声は木南さんとえっと…あ、思い出した!
風早巽って名前だったはず!
長らく活動休止していたけどアイドルグループに入ったとか。
「す、すみません、巽さんから…」
「じゃあじっとしててくださいね…」
そこで見たものは衝撃的な光景。
2人がき、き、キスをした。
「え…」
「…どうしたんですか?こんなとこで」
後ろを振り向くと。
「ててて、天にぃ!!」
天にぃがいた。
「こういう場ではそう呼ばない、で?どうしたんですか?」
天にぃに話すと。
「へぇ…」
いつも天使に見える天にぃがこの時ばかりは氷に見えた。
いや、俺も内心ショックを受けてる。
何故かは解らないけど。
すると天にぃは俺に顔を向けた。
「ちょっと行ってくる」
と大和さん曰く氷点下の眼差しをして2人のところに行った。
俺も思わず天にぃの後を追う。
とりあえずちゃんと話を聴きたいし。
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作者名:歌菜子 | 作成日時:2020年4月27日 16時