恋31 ページ34
後ろを振り向いたら先程まで一緒だった人だった。
「追い付いてよかった〜」
「七瀬さん、あまり大きな声は出さないでください」
「な、七瀬陸くんと和泉一織くん!?」
白鳥さんってもしかしてアイドル好き?
「?こちらの人は…」
「し、白鳥藍良です!ほら!ヒロくんもちゃんと挨拶して!!」
「天城一彩です!」
白鳥さんは初々しいけど天城さんは元気がいいなぁ。
2人ともなんか癒しオーラを感じる。
「ところで藍良、さっきからマヨイ先輩がこちらを見てるみたいで」
「そういえば僕たち飲み物買いに来て…遅かったから心配してくれたのかも?」
そこから2人は4人分の飲み物を買って「失礼します」と言って去っていった。
2人が駆けて行く方を見ると待っていたであろう人が話していた。
…長い髪、ユキさん思い出す。
私に気づくと出来れば気付いてほしくなかったみたいな顔された。
なので私は会釈だけして目を逸らした。
そういえば。
「七瀬さん私を探してましたか?」
「あ、うん!これさっき落としてて」
差し出してくれたのはヘアピン。
さっき撮影でも可愛いと盛り上がって持って帰っていいと言われたヘアピン。
「あ、さっき落としちゃったんですね、ありがとうございます」
「どういたしまして!」
「それでは」
「はい、また」
2人を見送りまたあるか…ろいど?だよね。
そっちを向くと4人合流したみたいで。
巽さんが私に気づくと微笑み会釈だけしてくれた。
私も微笑み会釈する。
巽さんとはまたゆっくりお話出来るよね。
そう思いながら私はその場を去った。
4人話しているときに皆さんに声かけるのも邪魔しちゃう気がするし。
その頃の七瀬陸&和泉一織
「木南さんやっぱり綺麗で緊張するよ〜」
「子供ですか」
「緊張するじゃん!」
「陸さん、一織さん!もう大丈夫ですか?」
「マネージャー!うん!大丈夫!」
「お待たせしました」
帰る途中だった。
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作者名:歌菜子 | 作成日時:2020年4月27日 16時