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恋24 衣更真緒side ページ27

ある日の放課後。

森林公園にあるものを探しにきてた俺と真。

「あ!あった!」

つい先日の収録のときにイヤホンジャックを落としたらしく。

オフになってる今日にこうやって探しに来た。

ついでにスバルと北斗は仕事だ。

二人も探したがってたが急に入った仕事らしい。

「それにしてもここ、本当に穏やかだね〜」

「ああ、森林浴って感じでリフレッシュにはいいかもな」

折角なので真と公園をフラフラと歩くことにした。

どうやらこの公園は子供たちの遊び場らしい。

ちらほらと小学生くらいの子達がボール遊びや鬼ごっこをしている。

少し奥まで来ると泉があるところに着いた。

なんというか幻想的な場所に出た。

泉の奥の陸地の真ん中には大きな木がある。

大きな木、木漏れ日、そして泉。

「すげー、幻想的」

「綺麗だね、あれ?」

真がふと気が付く。

真の目線を追うとその木の近くに寝転んでいる人影を見つけた。

二人でそっと近づくと。

「木南さん?」

制服姿のまま不用心にも鞄を置いて眠っている。

でもその寝ている姿はまるでこの木かここの泉の精にすら見える。

「ぐっすりだね」

「疲れてんだろうな…」

二人で静かに話し少し間をおき俺達は同時に言った。

その姿があまりにも可憐で、儚くて、綺麗だから。

「「…このままさらいたくなる」」

そう言うと俺達は顔を見合わせる。

そして気付いた。

この想いはきっとアイドルにはご法度のものだと。

「衣更くん…」

「真…」

そして俺達は固く握手する。

「色々と頑張ろうね」

「マジで…色々とな」

その日はそっと離れて俺達は帰った。

その数十分後ーーーーーー

「んーーー…よく寝た、ここはあんまり人が来ないからなぁ」

どうやらここは木南Aにとって晴れのオフ日最高の昼寝スポットらしい。

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作者名:歌菜子 | 作成日時:2020年4月27日 16時

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