第十七話 ページ17
「この度はうちのものが大変失礼を致しました」
インターホンがなって
現れた人物を招き入れる
碧棺さんを家に入れた時点で迎えが来るとしたらこの人だろうと察していた
現に人のベッドで横たわる彼が目の前の人物に罵声を上げている、近所迷惑です
「帰りますよ左馬刻」
「銃兎ォ…てめぇいつから俺様に命令できるようになったよ」
「人様に迷惑かけておいて何言ってんだクソ野郎」
銃兎
つまり彼は
毒島さんと同じMAD TRIGGER CREWのメンバー
入間銃兎
警察でありながらも
悪い噂は裏でチラホラと聞く
だがまぁとりあえずは一般的な常識はありそうだ
失礼な物言いだが
観音坂さんを除いた今までの人らは己の思う常識を外れていると思う
「左馬刻の回収を確認、と…突然このような時間に押しかけてしまい申し訳ございません、虎杖Aさん」
やはり
彼も私の名前を知っていたか
「理鶯が随分貴女を気に入ってるようで。でもまぁ」
「正直期待外れでした」
上げた口角を下げぬまま
入間さんはそう告げる
碧棺さんは頭を掻きながらそそくさと部屋を出てしまった
「理鶯の盛りすぎでしたか」
はっきりとした煽り
別に衝撃的なことではない
予測はしていた
「煽られるのも罵られるのも罵倒されるのも嫌いなんですけど」
「おっと失礼、つい思ったことが出てしまいました」
「それで我を無くしてキレるほどの人間じゃないです」
少し驚いたように
目をぱちくりとさせる彼だが、ほんの一瞬だった
「如何せん、興味無いもんで」
ぱたん、と扉がしまった
鍵を閉めてその場に座り込む
ヤクザに悪徳警官
脳内が追いつかない
「…血、拭き残しがある」
床に着いた彼の血を
ゆっくり丁寧に落としていく
ヤクザであれば彼を憎む輩もいるだろう
それの尻拭いをしているのが入間さん
見守る毒島さん
厄介なメンツだ
頭を抱えて蹲る
濃いすぎる
込み上げてくる不快感に顔を歪めていると
鞄の中からスマホのなる音がした
ゆっくりと開く
『まだ帰宅して居ないのか？』
『早く貴女におかえりを言いたい』
びっくりするくらい
気持ちが腫れた
ポチポチと端末をタップする
「もしもし、夜分遅くにすみません」
「ただいま戻りました」
「ああ、おかえり」
夜の街を
車が走り続ける
「ﾁｯ…ンだよ、」
「そういう事かよ」
入間銃兎の呟きに
碧棺左馬刻はタバコをふかして笑った
既に入り込む隙間などなかった
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彪雅(プロフ) - Locoさん» 一日に二週も！貴重なお時間を使って頂きありがとうございます！もうこの作品以上の良い物作れる気がしません(^^;楽しんで頂けたようで嬉しく思いますありがとうございます！ (2021年7月2日 7時) (
レス) id: 1f8ddf155c (このIDを非表示/違反報告)
Loco - 一日で二周しました。なんかもう幸せすぎます！ありがとうございました！ (2021年6月30日 18時) (レス) id: 2cf4de4ba9 (このIDを非表示/違反報告)
彪雅(プロフ) - 完結してもうすぐ一年やのに未だに通知来るの怖いみんなヒプマイ大好きかよありがとうございますありがとうございます (2021年5月31日 23時) (レス) id: 1f8ddf155c (このIDを非表示/違反報告)
彪雅(プロフ) - 2次元依存症さん» 返信遅くなって申しわけないです！一気読みありがとうございます頑張ります！ (2020年10月5日 2時) (レス) id: 7fa9381753 (このIDを非表示/違反報告)
2次元依存症 - すぐに一気読みしてしまいました！本当に面白かったです(^^)これからも頑張って下さい*\(^o^)/* (2020年7月14日 21時) (レス) id: 2f3de9b29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彪雅 | 作成日時：2020年5月20日 15時
