meeting ページ4
俺には愛していた女がいた。
そう、愛していた、だ
俺が愛した女は敵のボスの一人娘、こちら側の世界をまったく知らないきれいな瞳をしていた。俺より少し年下か…? 兄貴と同じ瞳の色…そう、赤い瞳の色の女だった。
俺は潜入調査の関係でその女とたびたび顔を合わせていた。
会うたびにかわいらしい笑顔で「カラ松さん!今日もきてくれたんですね!」といってくれる。
新しく入った使用人という設定で潜入調査を続けていてわかったことは、あの女のこは次のボスになる予定らしい。 何も知らない女の子に何を教えるつもりなのか、俺は赤の他人の女に情が芽生え始めていた。
最後の潜入調査、俺は彼女に「仕事をやめることになった」と伝えた。彼女は心底差見そうな顔をしていた。だが、決して涙を見せなかった。 別れ際に彼女が言った言葉が今でも忘れられない。
「私と出会ってくれてありがとう。あなたがいてくれたから楽しい日々だったわ、また会えたらいいわね」と。
そのときの彼女の表情は儚くて、俺なんかが触れたら壊れてしまいそうだった。おれはそんな笑顔に恋をした。
敵襲撃の日、ボスから信じられない言葉を聞いた。
「血縁者は皆殺しにしろ」
血縁者?あのこもか?何も関係ないのに? 俺はもちろん反対したが、俺の意見は通らなかった。
基地内に進入するおれ達、もともとたいした組織ではなかったため、小一時間でワンフロア制圧することができた。俺は女の子が心配で心配で仕方がなかった。
俺はこっそり抜け出し、女の子の部屋に入った
女の子は震えていた、銃声の音、知人のうめき声。…そりゃあ、震えもする
俺は優しく抱きしめた。「ここから逃げろ」、震える声でそういった
女の子は震える足で立ち上がり、こくりと頷く
そして扉を開き、外に出ようとする。…そこに、最大の敵が立ちはだかる。
「なぁにやってんの、カラ松ぅ」
ボスだった。 目を合わせただけなのに体が固まってしまう
女の子も涙目で腰を抜かしていた
「だめでしょ〜。血縁者は皆殺しだって言ったじゃん、そのこ…ここのボスの娘さんじゃん?生かしておく理由がないよねぇ〜」
そういいながらおそ松は拳銃を抜いた
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いがちゃん(プロフ) - 続き欲しいです! (2018年2月6日 17時) (レス) id: 6f94794ba7 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 続き楽しみに待ってます。頑張って下さいね。 (2016年3月6日 18時) (携帯から) (レス) id: c438f01c18 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - カラ松大好き……!更新頑張ってください! (2016年3月3日 0時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hullendoolr | 作者ホームページ:?
作成日時:2016年3月3日 0時