【青のＳＰ】truth3

100話　懇願 ページ2

浅村「私、謝りたいです！」

嶋田「謝ってどうする？」

浅村「え？」

嶋田「お前が謝ったら、名前の気持ちが
　 楽になるのか？」

浅村「それは」

嶋田「名前は、自分が信頼する教師に
　 2回も裏切られた。しかも、首を絞められ
　 死ぬ思いまでして。身体だけじゃない
　 心も傷ついている」

浅村「・・・」

嶋田「だから、お前に一つお願いがある」



浅村side

そう言うと
嶋田さんは、私の目を真っすぐ見て
頭を深く下げた


浅村「え！ちょっと！」

嶋田「名前をもう巻き込むな
　 お願いだから、もう傷つけないでくれ」

浅村「・・・」

嶋田「これ以上、負担をかけさせるな」



〜その頃〜


三枝「名前さん、大丈夫ですか？
　 本当、災難でしたね」

名前「ねぇ、三枝君」

三枝「はい？」

名前「私、もうどうしたらいいのか
　 よく分からないよ」

三枝「名前さん」

名前「青木先生も澤田先生も凄く優しくて
　 生徒からも信頼されていたのに
　 2人とも犯罪に手を染めて・・・
　 この前の薬の事件だって、長田さんが
　 まさかそんな事をするなんて思わなくて
　 もう何も起きて欲しくないから
　 未然に犯罪を防ぎたいから、生徒達の話を
　 もっと聞こうと思ってたのに」

三枝「それは！」

名前「私は、これまで養護教諭として
　 何をしてきたのかな・・・」

三枝「・・・辞めましょうよ」


三枝side

名前は頑張っているのに
死ぬ思いまでして、こんなに
頑張っているのに！！

ダメだ、こんなんじゃダメだ！



三枝「辞めちゃいましょうよ、こんな学校！
　 名前さんがこんな苦しい想いをしてまで
　 ここにこだわる必要ないです！
　 今まで一生懸命、教師にも生徒にも尽くして
　 その結果がこれですか！？あり得ませんよ！
　 俺は、ずっと見てきましたから！
　 名前さんの事、見てきましたから！
　 頑張る姿も何もかも全部！
　 これ以上、辛い想いしなくていいです！」

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