【青のＳＰ】truth3

99話　選択 ページ1

澤田「離しなさいよ！
　 何で私が責められるの？
　 私みたいな女に相手してもらえて
　 あの子だって心の中で喜んでたはずよ！」

嶋田「キモイんだよ、おばさん
　 それは勝手な思い込みだ
　 相手が少しでも不快な思いしたら
　 それは立派なセクハラなんだよ」

澤田「こんな事が表沙汰になったら
　 試合にだって出れなくなるわよ！」

嶋田「心配するな。不祥事の隠蔽は学校の専売特許だ
　 それにもし、あんたが妙な真似をしたら
　 また誰かがネットであんたのセクハラ映像を
　 流すかもな？そしたら好き者が大勢寄って来て
　 相手も選びたい放題だ。さぁ、どうする？
　 自分の人生だ。自分で選べ」

名前「ハァ・・・」

嶋田「外に三枝達が待機してる。歩けるか？」

名前「う、うん」


〜校庭〜


三枝「嶋田さん！」

嶋田「三枝、名前を頼む
　 車で休ませてやってくれ」

三枝「分かりました！
　 名前さん、行きましょうか」

名前「・・・うん」

浅村「てっきり、警察で被害届の聞き取り
　 やってるのかと思ってました
　 どうして学校に戻ってきたんですか？」

嶋田「お前がバカだからだ」

浅村「は！？」

嶋田「バカがつく程、お人好しのお前なら
　 きっと彼女に自首するように説得するだろ？
　 プライドが高い彼女が、ぶち切れる事ぐらい
　 想像すれば分かる」

浅村「私はただ、澤田先生に人として
　 反省をしてほしくて！」

嶋田「それで逆ギレされてりゃ、世話ないよ」

浅村「菊池君だって、彼女からの謝罪を受ければ
　 救われたかもしれないじゃないですか！」

嶋田「あのな、自分の理想が誰にでも
　 通用すると思うなよ？そもそもお前が
　 ビデオカメラで証拠サクッと押さえてれば
　 済んだ話なんだよ。余計な仕事増やしやがって」

浅村「やっぱり、嶋田さんだったんですね！？
　 あのカメラ！」

嶋田「知らないね」

浅村「今そう言ったじゃないですか！
　 まぁ、それより名前は何でいたのかな？」

嶋田「澤田に嵌められたんだ
　 診て欲しい生徒がいるから放課後まで
　 残ってくれと頼まれたらしい」

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