【マギ】王妃と政務官

第二十九夜 ページ32

「もしかしてもっと歳下だと思ってた？
この身長だもんねー」

今度は自分の頭に手を当て少し拗ねたような声をだす

「あぁ、そうじゃなくて……
なんかお姉さんのオーラが出てたから、もっと上の人かと思っていて……」

Aが本音を言うと、ピスティは腰に手を当て、そりゃまぁね！と胸をはる


「そういえば、さっきなんて言おうとしてたの？」

ピスティ、ピスティ、ピスティ……とAが心の中で練習していると、ピスティがAの前に立ち、首を傾げて聞いてきた


「えっと…大したことじゃないんだけど、ファナリスってなにかなーって……」

Aがさっきの八人将紹介の時に疑問に思ったことを聞いてみる

「あぁ！マスルールくんのこと？」

ピスティによれば、ファナリスとは暗黒大陸に住む戦闘民族で、蹴りでライオンの腹を一撃で貫くほどだとか


本で読んだことのあるライオンは"百獣の王"と呼ばれていた


そのライオンを蹴りで一撃


マスルールの顔を思い出し、ぶるっ と震えるA

そんなAにピスティは陽気に笑う

「大丈夫だよ！マスルールくんは確かに強いけど、そんなこと中々しないし、いい子だよ！」

「そ、そうなんだ…」

心の中でホッと息をつく


「じゃあ王宮案内を続けまーす！」









ー閑話の部屋ー

第二十八夜、変なところで途切れて…読みづらいですね(ｰｰ;)
すみません

第三十夜→←第二十八夜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す