第二十五夜 ページ28
3日後、Aはまた海の上にいた
シンドリアへ向かっているのだ
バルバットからシンドリアへは1日半で行ける
さらにシンドリアからバルバットへだと、もっと早く帰ることができる
一昔ほど前は行き来に早くて1週間、長ければ2、3週間はかかっていたらしい
先王が若かった頃からバルバットに仕えているAの世話人によると、先王は船がそこまで得意ではなかったらしい
昔先王がシンドリアを訪れた際に
シンドリアとバルバットは近いようで遠い
とぼやいたそうだ
それからはーーといってもその後先王がシンドリアを訪れたのは一回きりだったが、何故か移動時間が以前より早くなったのだという
『不思議ですねぇ……』
世話人は首を傾げて笑っていたが、Aには検討がついていた
(あの綺麗な女の人…)
白髪の男性に肘鉄を食らわし、先王が倒れた時には医務室で何か魔法をかけていた人
(あれは絶対、魔法だった。
きっと行き来がこんなに早くなったのもあの人のおかげだね)
船内のベッドで寝返りをうつと、室内に置かれた机の上に立てられた旗が見えた
Aとアリババがまだスラムにいた頃に毎日使っていた旗
スラムを出るとき、偶然ザイナブに見つかり、渡されたのだ
『いつか帰ってきてね!』
『うん!』
「ザイナブ、カシム、ハッサン………」
旗を握りしめ、皆の名前を呼んでいると、まぶたがだんだん重くなっていく
最近は色々なことが立て続けに起こったので、十分な睡眠がとれていなかった
視界が暗くなっていく
Aはまだスラムの皆の名前を呼び続ける
・
「………………………………………アリババ」
・
何処にいるの________
ー閑話の部屋ー
なんだか最近サーバーの調子が悪いので、更新できない日があるかもしれません
あと、以前にもちょろっと書きましたが、この作品は私の偏見がつまっております。特にこのページ。
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由佳七助(プロフ) - 雲散霧消ダーク・エンジェルさん» そのあと何もやる気がおきませんでした(笑 ありがとうございます、ちびちび更新していきます (2015年8月22日 15時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
雲散霧消ダーク・エンジェル(プロフ) - 4回も消えたんですか!?それは凄いショックですよね……。更新頑張って下さい! (2015年8月22日 4時) (レス) id: 37cbfd75cc (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - 緋乃さん» ……!Σ(゚д゚lll)本当だ。直しておきます。ご指摘ありがとうございます (2015年7月30日 22時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
緋乃(プロフ) - シンドバットじゃなくてシンドバッドです (2015年7月30日 18時) (レス) id: 270b540a12 (このIDを非表示/違反報告)
由佳七助(プロフ) - アリスさん» 応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )頑張ります (2015年7月29日 23時) (レス) id: bebc3960bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:由佳七助 | 作成日時:2015年7月26日 20時