【文スト】彼に酔しれ堕ちていく【短編集】

君のことが【宮沢賢治】 ページ10

かふぇ。様リクありがとうございます！

テスト返ってきました(死んだ……)

純粋楽しい←


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「こんにちわ！」

『こんにちわ！』


今日も元気に挨拶をしてくれるのは賢治。
私と賢治は、社長にスカウトされて一緒に探偵社に来た。

その前からも、昔から一緒に牛を世話したり、兎に角昔馴染み、幼馴染みなのだ。


「今日、イーハトーヴから美味しい野菜が沢山届いたんだ！
　Aに渡してって云われてたから、はい！」

『うわぁ！美味しそう！ありがとう！』


本当に美味しそうだ。
向かいのお姉さんかな？
(向かい……2粁先、お姉さん……84歳)

賢治から野菜を受け取り、鞄の中に仕舞う。

何処かの包帯さんに盗られてもいけないからね。


「そうだ！A、書類が終わったから、Aの分も手伝うよ！」

『いいの？そんな事より敦くんのを手伝ったら……』

「敦くんは……」


ほらっと指を指す。

すると途端に太宰さんが国木田さんに首根っこを掴まれて、引きずられてきた。

そして敦くんの書類を受けとる。


『あー、成る程。じゃあ頼んじゃおうかな！』

「うん！」


賢治は笑顔で頷くと私の机の上から書類を持っていった。

賢治は優しい。

勿論私にだって優しいし、村のお姉さん、近所の方にだって皆に優しくしてる。

凄いな、って思うし、羨ましいって思ったりする。


『賢治は尊敬する一人だね。』


私は賢治が書類に向かう姿を見つめた。

するとその視線に気がついたのか、此方を見て、微笑んだ。


『大好き』


口パクで云うと、少し顔を赤く染めて、


「僕もだよ」


っと返してきた。

私は賢治が大好きである。

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