早口熱血漢×武闘派少女ってアリ？【早川充洋】Part7。

244**早川も** ページ37

早川「んじゃ、文化祭回ろうぜ？」


そう手を引いて歩き出す早川。

私は大人しくついて行く。その時ふとした疑問を訪ねてみた。



泉「早川はさ、嫉妬したことある？」



この問いに早川は「おぅ!!」とあっさりと肯定した。

早川「す(る)ぞぉ？なかむ(ら)とか、あと.........もぐ(ら)とか...」

泉「は？モグラ？」


モグラで思い出すのは、早川にもらってベットに置きっぱなしのぬいぐるみ。


泉「あぁ、ミツヒロ君。」

早川「っ!!」


なぜかその名を出すと不機嫌になる早川。

というか、なぜミツヒロ君に…？？



早川「……だって、泉俺のこと名前で呼んでく(れ)ないじゃん。」



数秒の間を置いて私は思わず噴き出した。

あぁ、私が早川のこと名前で呼ばないのに、ミツヒロ君のこと名前呼びにしてるのが嫌なのかww

いやでもそれってwww



泉「wwwww何それwww子供www？」

早川「…だってあいつず(る)いじゃん!!お(れ)８年も一緒にい(る)のに未だ苗字なのに!!」

泉「あー腹痛いwwwwじゃあ言えば良かったのにwwそんなのいくらでも呼ぶよww？」

早川「な(ら)今!!」

泉「wwwえ？」



早川「今呼んで!!みつひ(ろ)って!!」




私にしたら軽いノリで言っただけだった。

でもあまりに早川に真剣な顔で言うもんだから、体に妙な緊張が走る。

繋ぎっぱなしの手に力がこもる。



泉「……み、みつっ…みーつぅーひぃ……」



今か今かと待ち構える早川の目から目をそらし、私は最後の１文字を口にした。




「……お。」




早川「え？」

呆けた顔する早川を横目に私は言った。


泉「ほら、言ったでしょ。もういいよね？」

早川「いや、泉ちょっともう一回言ってくんね？お(れ)の聞き間違いのような...」


苦虫を噛み潰したような顔で早川がせがむのでもう一度言ってやる。

今度ははっきりと聞こえる声で。



「みつひお。」



早川「いやいや、泉!!お(れ)の名前、みつひ(ろ)!!」

泉「だから、みつひおでしょ？早川みつひおくーん？」

早川「泉は(ら)行言え(る)だ(ろ)!?」

泉「勿論。あーいーうーえーおー。」

早川「あ行じゃなくてぇ!!!」



早川の文句を完全に聞かないフリ。

うるさいなぁ早川は。つーんとそっぽ向いたまま私は早川にいってやる。



泉「やっぱ早川は早川でいいじゃん？一番しっくりくるし、ね？」

早川「〜〜!!泉のいじわ(る)ぅ!!」




そのやり取りの間、手はずっと繋いだままだった。

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