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340**償い**蒼井Side ページ22

一昨年の夏だった。ボクは、入院していた。


笠松「利き手じゃなくてよかったな。」

陽和「確かに...それだけが不幸中の幸いだったよ。」


ボクは利き手とは反対の左腕を骨折してしまったのだ。結構ボッキリと。


笠松「にしてもマネ業中って、やっぱり一人じゃ大変か?」

陽和「もう慣れたよ。」

笠松「ばーろ、慣れた奴は怪我なんてしねぇんだよ。やっぱ主将に言ってマネ増やした方がいいかもな…」


当時マネージャーはボク1人で、暑さやちょっとアレの貧血のせいもあって、階段から落ちてしまったのだ。

いや、面目ない...;;


陽和「もうボクのこといいからユキは自分のこと心配しなよ。もうすぐIHでしょ。」


このとき、ユキは唯一の2年生でスタメンだった。

予選は見事に勝ち進んで、もうすぐ初戦であった。



陽和「…ボクは一緒に行けないけど、頑張ってね。」

笠松「おう、任せとけ!!」



その数日後だった、ユキから初戦敗退の連絡を受けたのは。


本当に連絡を受けたはそれだけで、ユキは敗退の原因とかどこの高校と当たったのかさえも教えてくれなかった。

ボクも聞きづらくて、その夏はずっとベットの上で過ごした。



だから、知らなかったんだ。



9月中旬、重苦しい包帯が軽くなった頃、ボクは学校に登校した。

そして驚いた、部活空気の変わりように。

なんというか、空気がとても禍々しく、ユキが孤立している状態だった。


詳しいことは芳井君に聞いて、その時ボクはようやくユキの置かれている立場について理解した。


ボクがベットの上にいる間、ユキはこの空間にずっと一人で耐えていたんだ。

ユキが辛い時、ボクはユキを独りぼっちにしてしまったのだ。

その後もボクがどうにかできるわけではなく、何もできなかった。



今じゃユキは立派な主将でWCまで海常を引っ張っていった。

でも、ボクは今でもそのことが胸に引っかかっているのだ。

341**知らない**→←339**お人好しマネージャー達**



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寿@カズ - お疲れ様でしたー!!大分前みたいですが、完結おめでとうございます!!楽しい話をありがとうございました。 (2017年2月5日 12時) (レス) id: 732640604c (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 全部読ませてもらいました!!すごく面白いですし感動しました!!中村と早川のやりとりも最高でした!!! (2016年12月13日 16時) (レス) id: 52b53d1d24 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく、面白い、いっぱい泣けました! (2016年9月4日 22時) (レス) id: 29e6f8a221 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - ちぃにゃさん» ありがとうございます( ;∀;)読みやすいとか初めて言われましたΣ(゚ω゚)だらだら長い話の中に一つでも気に入っていただけた話があれば嬉しいです(*´▽`*) (2016年4月6日 9時) (レス) id: 203048ca07 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃにゃ(プロフ) - 遅くなってすみません!完結おめでとう御座います!毎回楽しく読ませて貰っていました。非常に読みやすい文章で面白かったです。幸せなひと時を有難う御座いました! (2016年4月5日 11時) (レス) id: 5cc14c937a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sorairo7491/  
作成日時:2016年1月18日 18時

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