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334**告白** ページ16

泉「ほ、本当にいいんですか...私なんかが聞いて。」

陽和「いいよ。浦城さんをここまで巻き込んでしまったからね。浦城さんには聞く権利がある。」


「何でも聞いて。」という陽和先輩。

いや、すっごい聞きづらいんだけど…;;

互いに正座をして向き合う私の部屋はエアコンの音だけがしていた。


泉「えっと、じゃあ第一に...陽和先輩は本当に妊娠してるんですか?」

陽和「してる。今6ヶ月目。」


即答だった。しかも聞いてないことまで。

ろ、6か月〜〜!??それってあと4か月あれば生まれるってこと!?!?


泉「えっと、それ陽和先輩のご両親は...」

陽和「知ってる。お母さんは産んでいいって。」

泉「え、陽和先輩は、産みたいんですか...?」

陽和「うん、産みたい。」


はっきりとしっかりした口調で陽和先輩は答えた。

先輩、目がまっすぐだ...。


泉「じゃ、じゃあ、その…相手は、誰なんですか...?」


「笠松先輩ですか?」と聞かなかったのは私が臆病だったから。

この質問には陽和先輩も数秒の間があった。



陽和「...浦城さんが思っている通りの人だと思うよ。」



それって笠松先輩…ってこと?

私が何も言えずにいると、陽和先輩は話してくれた。



陽和「…夏休みの終わりごろだったかな...ボクの家で一緒に宿題してたんだけど、魔がさしたっていうかね...。

ボクも配慮が足りなかったんだ。彼に流されるまま...」

泉「そんな!!!それって無理矢理じゃないですか!!」




「...嫌じゃなかったよ。」



そう陽和先輩は微笑んで呟いた。

その表情は女性であった。



陽和「...あの人に包まれた時、嫌な気持ちなんてなかった。すっごく嬉しかったよ...」



たった一つ年上なだけなのに陽和先輩がとても大人な女性に見えた。

それはどこか母親のような顔にも見えた。

335**親**→←333**本当は**



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寿@カズ - お疲れ様でしたー!!大分前みたいですが、完結おめでとうございます!!楽しい話をありがとうございました。 (2017年2月5日 12時) (レス) id: 732640604c (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 全部読ませてもらいました!!すごく面白いですし感動しました!!中村と早川のやりとりも最高でした!!! (2016年12月13日 16時) (レス) id: 52b53d1d24 (このIDを非表示/違反報告)
- すごく、面白い、いっぱい泣けました! (2016年9月4日 22時) (レス) id: 29e6f8a221 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - ちぃにゃさん» ありがとうございます( ;∀;)読みやすいとか初めて言われましたΣ(゚ω゚)だらだら長い話の中に一つでも気に入っていただけた話があれば嬉しいです(*´▽`*) (2016年4月6日 9時) (レス) id: 203048ca07 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃにゃ(プロフ) - 遅くなってすみません!完結おめでとう御座います!毎回楽しく読ませて貰っていました。非常に読みやすい文章で面白かったです。幸せなひと時を有難う御座いました! (2016年4月5日 11時) (レス) id: 5cc14c937a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sorairo7491/  
作成日時:2016年1月18日 18時

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