〜青鬼ゲーム〜 [イナズマイレブンオリオンの刻印]

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ヒロト「あ、あの、化け物を……見てねぇのかよ……！」

光「化け物？」

"化け物"と聞いて、私は思い当たることを口にした。

『ねぇ、ヒロトくん。それって、尋常じゃないくらい大きかった？』

ヒロト「ああ……一言で言えば、巨人……いや、人じゃねぇよ……」

青い化け物だ、とヒロトくんは震えながら言う。

氷浦「青い化け物………噂で聞いた通りだな」

無人の館に青い化け物が出るという噂が流れていたが、どうやら本当らしい。

野坂「ヒロトくん、灰崎くんはどうしたんだい？」

ヒロト「逃げてる途中で、はぐれちまったんだ。くそっ！」

『一人なんて……危険だよ、すぐに探しに行こう！』

私がドアに向かったその時、

明日人「あ！見て、みんな！」

明日人の声に、その場にいる全員が振り向く。

明日人「カギ、見つけたぜ！」

嬉しそうに高々とカギを掲げる明日人に、みんなの顔が笑顔に変わる。

光「でも、玄関のものとは限りません。そのカギを使える場所を探しましょう」

光くんの冷静な判断に、私達は頷いた。

野坂「まずは一階から見に行こう。効率的に、一番いいからね」

西蔭「そうですね。二階には、まだ人がいますから」

私達はヒロトくんに向きなおる。

『ヒロトくんはどうするの？』

ヒロト「俺は、灰崎を探しに行ってくる。あいつ一人は危険だ。さすがの俺でも、争ってる暇なんてねぇよ」

野坂「わかった。ただ、危険を伴うことには変わりない。気をつけて行動してくれ」

ヒロト「ああ」

ヒロトくんと別れ、私達は一階に向かう。

明日人「あ！」

『な、なに？明日人』

明日人「A、これ見て」

差し出されたカギを見ると、カギについていたプレートに、"図書室"と書かれていた。

『図書室？』

野坂「どうやらそれは、図書室のカギのようだね」

西蔭「そのようですね」

光「でも、どこにあるんですか？」

氷浦「探すしかないな」

私達は一階に戻ると、図書室を探した。

野坂「ここで最後だね」

最後の場所は、台所の隣の部屋だった。

明日人「い、いくよ……？」

明日人は恐る恐るカギを差し込んだ。

ｶﾞﾁｬ

『！あ、開いた……』

カギはどうやら、ここで合っていたみたいだ。

野坂「みんな、気をつけるんだ」

光「慎重に行きましょう」

二人の言葉に頷いて、ドアを開ける。

中には、本がずらりと並べられていた。

大きな本棚がいくつもあり、視角を遮っていた。

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