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ジリジリと迫ってくる青鬼に、私は震える一方だった。
震える私を見かねてか、光くんが前に出て私を後ろに下がらせ、青鬼を思い切り睨みつける。
『も、もうダメなの……？』
光「ダメじゃないです！」
諦めかけた私に、光くんは叫んだ。
光「俺が守ります。最後まで、絶対に……！」
青鬼から目を離さぬまま、光くんは私の手を握って言った。
光「このまま諦めたら終わりですよ。だけど諦めないかぎり、必ず道はあります。逃げる方法だって、必ずありますよ」
『でも、どうやって逃げるの……！？』
光「俺に考えがあります」
そう言っている間にも、青鬼はニヤニヤと笑いながらこちらに近づいてくる。
光「一か八かですけど……青鬼の横を通るんです」
その考えに、私は驚愕する。
『む、無理だよ！そんなの、すぐに捕まっちゃうよ！』
光「それしか方法がないんです！」
青鬼はすぐそこまできている。
光くんは青鬼をちらりと見たあと、私を抱き上げた。
『な、なにするの！？』
光「しっかり掴まっててください。青鬼の横を通りますから、落ちないように」
『で、でも！それじゃあ光くんが！』
私の言葉に、光くんは前を見据えたまま答える。
光「俺はAが無事ならそれでいいんだ！」
『光くん……』
光「絶対にAだけでも助けるから！俺を信じて！」
私は答える代わりに、抱き上げられている体制のまま光くんにしがみついた。
光「目、瞑っててくださいね」
『うん……！』
私が答えた瞬間、光くんは猛スピードで走りだした。
青鬼は私達の予想外の行動に不意をつかれたのか、何もしなかった。
光くんは私を抱いたまま青鬼の真横を通過し、そのまま走り続ける。
しばらく走ったあと、光くんは廊下の曲がり角に隠れて様子を伺う。
振り切ったか……と思いきや、
青鬼はそのまま、私達を追いかけてきた。
光「っ！追いかけてきてる……！」
目を瞑っている私には何も見えないが、声は聞こえる。
その言葉を聞いて、私はすがるように光くんの服を掴んだ。
光「大丈夫ですよ。絶対に逃げ切りますから、安心してください」
そんな私を見て、光くんは優しい声色で言い、私を安心させてくれる。
光「俺を信じてください、Aさん」
その言葉に、私は首をぶんぶん振って頷く。
光「あと少しで振り切れると思うので、もうしばらくの辛抱です。頑張って掴まっててくださいね」
私は無言で目を瞑り、頷いた。
それを確認して、光くんは再び走りだした。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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