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三方向に別れて逃げた私達だったが……
『なんでこっちなのよ！！』
化け物は私と光くんを追ってきていた。
光「Aさん！こっちに！」
『光くん！』
二階へとかけあがり、ヒロトくんがいた部屋に飛び込む。
ドアは閉めたが、あの様子では簡単に破壊するだろう。
『このままじゃ……！』
光「こっちに来てください！」
光くんはクローゼットを開くと、私を中に入るように促した。
光「少し狭いですけど、じっとしててください」
私を奥に押し込み、光くんはそのままクローゼットの中に入る。
『ひ、光くん……！』
光「しっ！」
扉を閉めてじっとしていると、キィ…とドアが開く音がする。
光「安心してください。俺が必ず守ります」
『光くん……』
光くんは安心させるように、私を抱きしめた。
クローゼットの中が狭いため、私と光くんの体は密着している状態だ。
『(こ、こんなときに……！)』
呼吸をする度に互いの吐息がかかり、私は顔を赤らめる。
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ
『っ！！！』
光「静かに！」
悲鳴を上げそうになった私の口を、光くんは慌てて手でふさいだ。
あの化け物が、クローゼットの扉を叩いているのだ。
心臓がばくばくと嫌な音をたてる。
私は不安と恐怖で堪えきれなくなり、光くんにしがみついた。
光「大丈夫です、俺が絶対に守りますから」
光くんは扉に背を向けている状態だ。
今クローゼットにいることがバレれば、光くんは完全にアウトだ。
『光くん……ごめんね』
光「俺は大丈夫です。気にしないでください」
小声で会話をしながら、じっと息をひそめる。
しばらくして、ドアが閉まる音がすると、足音が遠ざかっていった。
光「………もう大丈夫ですよ、Aさん」
『うん……』
光くんが恐る恐るクローゼットから顔を出して、辺りを見回す。
化け物が去っていったとわかると、私達はクローゼットから出た。
光「大丈夫ですか？」
『うん。光くんのおかげだよ、ありがとう』
光「い、いえ///」
そう言って微笑むと、光くんは少し顔を赤らめた。
『みんな……大丈夫かな』
光「わかりません。無事だといいんですけど……」
途中で別れたことにより、みんなの安否がわからず、私達は不安げに顔を見合わせた。
何気なくポケットに手を入れると、カサッと何かがこすれるような音が聞こえた。
私はそのポケットの中にある物を引っ張りだし、それを広げて見つめた。
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キラキラヒロト - 青鬼は、ゲームで知ったんですけどここまでリアルにつくられていて、凄いです!好きな人が殺されるのは、悲しかったけど続きが楽しみです! (2020年1月12日 19時) (
レス) id: e853801cfa (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ルーミー・リンドゥーさん» コメントありがとうございます！読み応えがあると言ってくれてとても嬉しいです！更新も頑張っていくのでよろしくお願いします！ (2019年10月13日 10時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーミー・リンドゥー - ストーリーがとっても面白く読み応えがありますね。更新頑張ってください！ (2019年10月13日 6時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - ゆーみやンさん» はい！お互いに頑張りましょうね！あと、これからもこの作品をよろしくお願いします！ゆーみやンさんの作品も読ませていただきます！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - Yニャンさん» マジですか！？？？？？ う、嬉しい……ですありがとうございます！！！！。・゜・(ノД`)・゜・。 はい！頑張りましょうね！( *´艸｀) (2019年10月12日 19時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
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