過ち ページ32
ま「もう1つ問題があります」
まふまふは続けざまに言った
ま「それはAちゃんを騙すことに繋がるのではないですか」
そ「!」
Aちゃんを....騙す....?
ま「元々僕らのことを話す訳にはいきませんし、バレるのは一番の御法度です。Aちゃんは僕達のことを幸いにも知らないようなので安心はしていますが....。僕達から近づくのは危険と罪悪感があります。仮にそらるさんの言う通りAちゃんに協力してもらったとして、僕らは常にAちゃんを騙し続けるんですよ」
そ「....そう....か」
そんなことまで考えていなかった
ちょっと思えば分かることである
それを実行してしまえばどちらも不幸になることくらい
そ「ごめん....今の話無しにして。忘れて。無理にギターのことふってごめん....」
ま「....今後、Aちゃんに曲を聞かせないのなら全然良いです。自分こそでしゃばったようなことを言ってすみませんでした」
そ「いや、まふまふは合ってるよ。俺が悪かった」
俺は椅子から立ち上がった
そ「....そろそろ作曲の続きをするよ」
ま「僕ももう戻りますね」
少し重い空気の中、2人で部屋をあとにしかけた時まふまふは俺を振り返る
ま「そらるさん」
そ「ん?何」
ま「Aちゃんにどうしてそんなことさせようと思ったんですか」
そ「どうって....」
ま「....」
そ「........」
ま「............」
そ「....分からない」
俺はそのまま自身の部屋のドアを閉めた
ま「....そらるさん........気づいていないのかな....」
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハルタネ | 作成日時:2017年6月23日 21時