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さん ページ3









次の日目を覚ますと .

「 あれっ…いない 」

鞄の中から財布が無くなっていた .

「 やられた… 」

新手の詐欺だったのかと思いつつ 頭を抱える .

寝床貸してやったのによ〜

「 でもかわいい子だったな… 」

せめて免許証は置いて行って欲しかったなんてブツくさ言いなが立ち上がると、

ガチャ

『 ただいま 』

そこには財布とコンビニのレジ袋を持ったAがいた .

『 おはよう、エレン。今から朝ご飯作っちゃうから待っててね。 』

ああ、すげー良い .









「「 いただきます。 」」

俺が味噌汁を口に入れるとAは心配そうに覗き込んでくる .

『 どうかな…? 』

「 すげーうまい。美味すぎる 」

本当に心からの感想だった .

久しぶりの手料理に泣きそうになったってことは秘密 .

『 よかった、不味いって言われたらどうしようかと思った 』

またお日様のように控えめに笑った .

それを笑顔で眺めてる自分が若干気持ち悪いと思いつつ朝ご飯を口に運ぶ .









「 じゃあ行ってくるな! 」

『 待って、後これ、お弁当。朝ご飯詰めただけの奴だからやだったら受けとらないで大丈夫 』

苦く笑うA .

「 受け取るに決まってるだろ、サンキューな。じゃあ行ってくる 」

『 いってらっしゃい! 』

またにやけてる自分 .









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作者名:あ ん 二 ン | 作成日時:2017年4月27日 22時

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