六龍 Ⅲ 【ars】 (ページ38)

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【 136 】オールオッケーページ38

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スカイの本名は綾野剛。
……『スカイ』の要素どこなんだ。って感じだけど(きっと分かる人は分かるはず←)、まぁそれは置いといて。

ある施設で一緒に育った2人は幼馴染らしい。
もっとも、赤ん坊の頃から一緒だったので、もう兄弟と言ってもいいくらいなんだとか

智「剛と兄弟ってのはちょっとなぁ……」

剛「ちょっとなってなんだよ！良いじゃん！」

智「いや、遠慮しとく」

剛「なんで！！」

と、仲も良いみたいだ。
(いやどこでそう思ったんだよ！！by剛)

「そういえば、照ちゃんどうなったんですか？」

智「ん？」

「照ちゃん。」

皆「「「あー……」」」

雅「ま、まぁ気にしなくていいよ！…ね、ねぇ？翔ちゃん」

翔「え？あ、うん。大丈夫大丈夫」

「何が大丈夫？」

翔「色々？」

「色々って？」

翔「えっとぉ………生きてるから？なんとか大丈夫」

「…それ、大丈夫なんですか？」

和「オールオッケー、イツオッケーイ♪」

「ならいいですかね」

潤「え、いいの？中々適当だと思うけどみんなの説明」

「はい。
とりあえず口が硬いとも思えませんし、ある程度の拷問で色々と吐いたんでしょう。みなさん全員でここに来てくださってるし、他の誰かに預けてる…とかなのでは？」

翔「ピンポーン。今は斗真たちの所だよ」

「そうですか…」

翔「…何。敵の心配？しかも自分の命狙いまくってきてる奴を？」

「いや、別にそんな…」

翔「本当お人好しだな」

あのなぁ、と説教タイムに入りそうだったので「ふぁぁぁ…」と欠伸をしてとりあえず目を瞑る

ここ数日間ずっと安心して眠れなかったからか目を閉じると急激に眠気が襲ってくる

意識を手放す前、
スルスルと髪を少し遠慮がちに梳かすように通る指らしきモノの感触

それと、おでこに何か当たる気がした。
低い、「もうどこにも行くなよ」と言う声と共に。

ズルッと、自分の体が横たわったのを感じたと同時に意識が完全に途切れた。

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久しぶりに夢を見た。

みんなと、笑いあって…リビングのコタツで集まってトランプをしている夢。

…彼も、微笑んでる。

私は、彼の笑顔を。…みんなの笑顔を守りたい。

けれど、それと同時に真実を知りたい。

なぜ。

どうして。

あなたに、それを聞ける日はいつになるんだろう。