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「ねー、Aちゃん。」

「んー?」

「もう、俺ん家住まない?」

「...は?」









コイツ...風磨の家の無駄に心地がいいソファーで、いつもみたいに項垂れていると、不意にそんな事を言い出した。

まるで、"今日ご飯どうする?" みたいなノリで。









「だって、ここ最近どっちかの家で寝泊まりしてるし、どうせならもう一緒に住んだ方が早くない?」

「でも、まだ付き合ったばかりじゃない。」

「だけどさー、会いたいとかめんどくさくない?会いたいと思えば会える距離にいるならもうずっと一緒にいた方が早いよ。」









首を縦に振るしかなかった。

だって正直、私もずっと風磨といたい。なんて乙女みたいな事思ってるから。

でも、それでも少し後ろめたさはあった。









「...一緒に住んだら、嫌なとこばっか見えちゃうかも。」

「ったく、何をそんなに心配してるの?もう半同棲みたいなもんじゃん。」









確かに。それはそうかもしれない。

夜はお互い特に理由も無くどちらかの家に居るし、連絡も無しに行き来するのも当たり前になっていた。









「住むなら俺ん家かな?部屋も余ってるし。」

「うん。」

「もー、まだ乗り気じゃないの?ならお試し期間でもやる?」

「お試し期間?」

「うん。1週間くらい同棲してみて、なんか嫌なところ見つけたら辞めよう。もし無ければそのまま一緒に住んじゃおうよ。」









1週間もあればお互いを理解するには十分か不十分かは分からないけど、やってみる価値はありそうだ。

少なくとも私は、風磨の事を知りたい。









「じゃ、早速今日からね。Aちゃんの家にいる荷物取りに行こう。車出すし。」

「車乗れるの?」

「あれ?知らなかった?これでひとつ増えたね。」

「やったー。無料送迎タクシーゲット。」

「あのさぁ(笑)」









"足にする気?" なんて言いながらも、風磨は頼めばいつでもどこでも迎えに来てくれる気がする。









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はる(プロフ) - あらたさん» あらた様 うわー!本当ですね!すみませんご指摘ありがとうございます!これからも当作品をよろしくお願いいたします。 (2017年11月6日 2時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - 設定に変わってしまっているのかなと思います。なにか考えがあってでしたら申し訳ありません。これからも更新楽しみにしております! (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - こんばんは!初めまして。作者様の書かれるストーリーだけでなく、言葉や作品の雰囲気やリズムなど全部がツボです(;_;)作者様のお話が大好きです〜!それと私の間違いだったら申し訳ないのですが、68では主人公は夏生まれとなっていますが70では11月?あたりの→ (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 未空さん» 未空様 もったいないお言葉をありがとうございます!これからもよろしくお願い致します。 (2017年10月26日 1時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
未空(プロフ) - 今1番好きな作品です!続き楽しみにしてます! (2017年10月24日 0時) (レス) id: 0d0a977df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2017年9月13日 2時

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