キキョウの花を呪いに【呪術廻戦】

オーニソガラム ページ16

悟ちゃんと出会って8年がたった




でも、私は打ち明けられない




この力について







悟ちゃんのことだから、否定はしないのはわかってるでも






否定されるのが怖い





だから言い出せない





本当の愛とはどういうものなのだろうか




なんでも話せることが愛なのか





否、私は隠すことが愛だと思う





全てを受け入れて愛せるなんて


愛はそんな綺麗なものじゃない





きっと、悟ちゃんへの愛の形も日に日に依存に変わってる気がする






自分の精神的な問題かもしれないけど






『んー、なんかお腹すいたなあ』




考え事をするとお腹が空く




「俺も」




そして、考え事をしてる時こそその人物が現れる




『さ、悟ちゃん』




「おう、街で会うのは初めてか」




おろしたての制服




彼はもう小学生じゃない




背も高くなって、私を追い越すかもしれない




どんどんかっこよくなってく






きっとモテるんだろうなあ




『そうだね、制服も様になってきたね』



「ありがと」


「それよりお腹すいたなら飯食おうぜ」



『食べる』



これはデート？というものなのか



「何食べたい？」


『ラーメン』


「ガッツリだな」



傍から見れば私たち姉弟なのかな



でもそれでも悟ちゃんと外で歩いてるだけで嬉しい




悟ちゃんに不意に繋がれた左手




私を繋ぐ右手




今だけ2人を繋ぐ





『悟ちゃんの手温かいね』



「Aが冷たすぎるんだろ」



『じゃあ、悟ちゃんが私の手を温めてね』



「んなの当たり前だろ」




昔から口調は悪いけど言葉は素直な所や




すぐに顔を赤くするところも変わらない




私の知ってる悟ちゃん




私だけが知る悟ちゃん




「何ニヤけてんだよ」


『こうゆうのいいなあって』


『胸がドキドキする』


そういえばまた顔を赤くする


「そ、そうかよ」



可愛いなあ



ずっとそのままでいてね

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