キキョウの花を呪いに【呪術廻戦】

オドントグロッサム ページ11

『子供が出来たんだって？』

｢あぁ、出来たよ｣

『いいなあ…会わせてよ』

｢ふーん、そんな俺の子供がみたいか？｣

『うん、子供好きだし』

｢じゃあ…俺｣

｢やっぱやめた。Aには絶対見せない｣

『なんでよ！！』

｢それより、どこで知ったんだよ｣

｢俺に息子ができたって｣

『風の噂かな』

｢あそ、お前こそまだあのガキと続いてんのな｣

『ガキって…』

｢ガキだろ。お前にとっちゃ｣

｢もっと大人の魅力を持ってる奴とかにしろよ｣

『例えば？』

｢んー、俺？｣

『あなた、最近お父さになったばっかでしょ』

『からかわないで』

｢はいはい｣



久々に甚爾にばったり会った


たまたま彼に子供が出来たことを耳にして話してみたけど、


本当にこの人は子供を育てられるのだろうか


『どうするの？子育てとか奥さんに押し付けちゃダメだよ』


｢あのな、俺がどうしようと俺の勝手｣

｢Aには関係ないことだろ｣


『でも、親として！』


｢なんだよ、お前も俺にとっちゃガキだろ｣

｢ガキが年上にもの解いてんじゃねえよ｣



私はたぶん、彼の触れられたくない部分に触れてしまったのかもしれない。


『ごめんなさい。…』

『あと、ガキとか言うけど20ちょいと過ぎたからって偉そうよ！』

『私も17歳よ？大人よ！大人の女性よ！』


でも、言われたままじゃ悔しい


｢へー、大人の女性ね｣


『…ちょっ』


｢こんなんで恥ずかしがってる女は大人の女性じゃねえよ、ガキだガキ｣


『…へっ、？』

『いまなにして…』


｢なにって｣


｢キスだよキス、｣


『ちょ！ファーストなんだけど！！』


『てかあなた所帯持ちでしょ！！』


｢それが？｣


『いやそれがじゃない！おかしい！』



処理が追いつかない



『なんでこんなことしたの』


｢だからガキかどうかって｣


『それだけの事でこんなことしないでよ！』


とても好きだった。


とても大切だった。


でも裏切られた感じ



｢そんなに、あのガキがいいのか？｣


『あのガキって、そうじゃない！あなたパパでしょ！？』


｢俺に子供が居ようが、関係ねえだろ｣


『関係大ありよ！』


｢じゃあ、俺に子供がいなければいいのか？｣


『何言って、』


｢俺は自分の子供よりお前を選ぶ｣



そんなの…


『訳わかんないよ…』


｢ま、そういうことだ、覚えとけ｣



そう言って後ろも振り返らずに消えていく









やっぱり全部私がいけなかったの？

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