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「おー!Aちゃん!待ってた待ってた」



「って、大丈夫か!?」




メガネのおじさんが慌ててよってくる




誰だろって、私こんな泣いてる姿見られちゃった。




ズビッ



『はじめ、まして。こん、にちわ。今日は、たま、こまに、来まし、た。Aで、す。』



鼻が詰まって上手く喋れない。





「どうしたんだ。こんなに泣いて。」




『…』




「ほらほら、泣き止まないと中はいれないぞー」





そう言って優しく頭を撫でてくれる




やっぱり、何もかも懐かしく感じる。




今日、あんな夢を見たからだろうか。






『温かい…』




うぅぅぅ。




また涙が溢れてくる。




戻りたい。帰りたい。





なんなんだろうこの感情。




でも、




戻りたくない。このままでいたい。





「懐かしく感じたか?…」




目を見開いてメガネおじさんを見る。




『なんでわかったの…』





「なんでだろうな。きっとAちゃんもそれがわかる日がいつか来る。」



「それまで焦らず待てばいい。」


「俺たちはずっとここにいる」





何故だろう。



無性に恋しくなる。


この温かさ




《Aは頭撫でられるのが好きだな〜》



うん。



私、頭撫でられるのとっても好き








きっとこれは私の知らない、私の記憶





昔の私が好きだったこと。






『ごめん、なさ、いです。』




「いいんだよ。落ち着くまで撫でてるからな」



『あり、がとうご、ざまする。』


『あと、お名前、教えて、?』




「え!俺の名前知らなかった!?」

「あの会議のときいたのになー。」



『ごめんな、さです。』



「いいよいいよ。俺は林藤 匠、これからよろしくな!」



『はい!』



随分落ち着いてきて中に入ることにした。



「早く入んないと、遊真の活躍見れないぞ」



思ったより長かったのか、試合はもう始まるところだったみたいだ。






玉狛はとても温かかった。





凄く、私はここが好きだなって






「この中だからな、お茶も用意してある。」



「はじめましてな奴らだけど、みんな良い奴だから」




『わかました。』






そう言ってドアを開けてはいる






『はじめまして、こんにちわ。本部から来ました、燐泉Aで、』





フードを被った人が勢いよく振り向く







「A!!!!?」






『ヒュース!!!!?』

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まんじゅうDX - 初コメ失礼します。夢主ちゃんすっごく可愛いですね!見てるこっちまで和みました!更新応援してます!! (2022年4月24日 14時) (レス) @page34 id: b43443e8a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 楽しく読まさせてもらってます!見ていて気になったのですがSFではなくSEでは?間違っていたらすみません(-_-;) (2022年2月14日 15時) (レス) @page24 id: 5b64ed3081 (このIDを非表示/違反報告)
キラー - 面白い‼ (2022年1月18日 22時) (レス) @page33 id: 8d2b0ee58f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤマタノ | 作成日時:2021年2月23日 13時

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