おしえて、アドラー先生！ ページ32
××
それから先はどん底で、私は七年生───つまり最終学年になったが全く楽しくない学園生活を送っていた。あれ以来、セブルスは更に闇の魔術にのめり込むようになり、レギュラスとバーテミウスはよく話すようになっていた。二人とも私には変わらず接してくれるが、なんとなく、二人は一緒になって私に隠し事をしているような気がしてならなかった。
「クララさん！聞いてください、実は今日、グリフィンドールの少女四人から告白されてしまいましてね。なんと全員僕のことが好きだと。本当に罪深い男ですよね。僕が少女たちの友情を踏みにじってしまったらと思うと……」
「ロックハートくん、今日も元気そうね」
唯一楽しい時間といえば、図書室でロックハートくんの夢の話を聞くことだった。彼はついこの間クィディッチピッチに自分の巨大すぎるサインを刻んで試合を中止させて罰則を食らったばかりだというのに相変わらず元気すぎるくらいに元気であった。
「はい、元気です！僕はいつだって元気ですよ。そういうクララさんはあまり元気がないようですがどうされました？」
「うーん、ちょっと……ね……」
「ああ……！すみません、僕の配慮が足りていませんでしたね。あなたに告白された話を聞かせてしまうなんて……嫉妬させてしまいましたよね。僕はなんて愚かな男だ……すみません、ですが僕はクララさんはキュートでチャーミングで素晴らしい女性だと思っているんですよ！もちろん、この素晴らしいと言うのは僕の次に、ですがね」
「あ、ありがとう……」
*
ホグワーツ卒業後すぐに私は魔法薬学の教師になった。というよりも、ホラス・スラグホーン先生の見習いといった方が正しいだろう。スラグホーン先生が私の名前を覚えていなかったのは地味にショックだった。在学中から彼は優秀な生徒を好むと有名だった。まあ、私は……優秀というわけではなかったから彼の記憶に残らなかったのは仕方ないだろう。
「アドラー先生、今日の授業で分からないところがあったのでお教えいただけますか？」
「ぜひアドラー先生に教えてもらいたいんだ……ぷっ、」
「……二人とも」
そして先生になった私をバーテミウスとレギュラスは毎回からかいに来た。クララが教師になるなんてな、と腹を抱えて爆笑するバーテミウスを軽く睨みつけてみる。
「ん？この手紙は？」
勝手に部屋の中を漁っていたバーテミウスは不思議そうに手紙を開けた。
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や(プロフ) - とても面白かったです……。主人公ちゃんとロックハート、クィレルとの絡みとかめちゃめちゃ良かったです！素敵な作品ありがとうございました！ (2022年3月20日 20時) (
レス) id: b5a009288d (このIDを非表示/違反報告)
ぴ - 初めまして。とっても面白くて大好きな作品です。応援しています！一つだけ気になったのですが、OWA試験ではなくOWL試験ですよ！ (2021年9月10日 14時) (レス) id: dbaf625547 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - mikittyさん» 更新してすぐにコメントくださりありがとうございます！mikitty様は一番最初にコメントしてくださった時からずっと応援してくださっていて本当に感謝しかありません…！リセットの方でも宜しくお願いいたします！ (2021年9月9日 1時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 完結おめでとうございます！！「リセット」期待しています！ (2021年9月9日 1時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - 本都さん» コメント返信遅くなってしまい申し訳ありません…全部大好き、って最高に嬉しい言葉だなと思いました…本当にありがとうございます！こちらの作品はもうすぐ完結しますので最後まで宜しくお願いいたします！ (2021年9月8日 22時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
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