意外としっかり ページ20
、
「ーーーあれ、銀さん
営業ですか?」
「今から取引先との顔合わせなの」
「いってらっしゃいませ」
「ーーー…何で棒読みなの、銀さん悲しい」
だって銀さんに心を込めていってらっしゃいませとか言える?
お妙さんも言えないよ?
「…というか、銀さんもちゃんと仕事してるんですね、なんか意外」
「失礼すぎんだろ」
「そんなもんですよ」
そういえば銀さんって営業部の部長だったなー、と今更ながらに思い出す。
「ーーー高杉のトコに来てるあの姐ちゃん、誰だ?」
「ーーー…知りません、けど、知り合いみたいですよ」
婚約者かなんかじゃないですか、と面白く無くなって冷たくなる。
「銀さん、Aちゃんナイーブなんだから、そこ触れないであげて下さい」
「すまねーな、や、悪い悪い」
「ーーーお妙さん面白がってませんか?」
「だってAちゃんの色恋沙汰なんて面白いじゃない。いじり甲斐があるわ」
「色恋沙汰なんてないですから」
「…そうかしら?」
もう、と頰を膨らますけど
お妙さんには敵わない。
「銀さん早く営業行ってきてください」
「ーーー俺にあたるの?」
。
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Hanavi(プロフ) - ありがとうございます!!!! (2019年4月30日 22時) (レス) id: 5a9b3d8683 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - めっちゃ面白いです、これからも更新頑張ってください! (2019年4月30日 16時) (レス) id: 9b87fec193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hanavi | 作成日時:2019年2月11日 18時