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ギャップ王子51 ページ3

正体不明のアナウンスに、かつての5人、五奇人のシルエットからの登場に


この会場に居るだけで、集まったファン達の鼓動を高鳴らせるには充分過ぎる演出




スペシャルゲスト、ステージ監督、Live主催者であり、昔からファン達の中で噂されていた「名塚A」の登場に割れるような悲鳴歓声が響き渡った





渉「ほら、登場も済んだことですし。ちゃんと紹介しましょうかね☆」



零「あ...こら。何後ろに隠れてんだ?」



奏汰「いまさらはずかしがったってにげられませんよ...♪」ずりずり




A「あぐぐっ!?しんかい力強いぞ!!」




むむ、何故ばれた!?


「紹介」の声を聞いた途端音を立てずにゆっくり下がったのに〜!!



俺のささやかな抵抗も虚しく、最終的に「ライオンキ○グ」みたいに抱き上げられてファンの前に出された




「「何あれかんっっっわいぃ...」」


「「ねぇねぇねぇ見て?見た?Aくんだよ?ねぇみt」」


「「わかったから落ち着け!!今はいちゃいちゃを目に焼き付けなきゃ」」





宗「五奇人...と呼ばれても、やはり裏役者も居たのだよ。さぁ、名を名乗ると良い。...この復活祭の主役は、君でもある」



しんかいから降ろされると、そっと背中に手を当ててくれる


...6色に彩られたサイリウムの海を見て、後ろを振り返れば、優しい眼差しで俺を見ているみんなが居た




『大丈夫』





そう言わずとも、ちゃんと伝わってくる





受け入れられなかったとしても、俺は



...今度はちゃんと、役目を果たそう。





A「...っ





みんな〜〜っ!聞いてくれ!!」





「「何なに?」」



「「何だろ...!」」






いざとなると胸が痛い、足が震える


本当は声も震えてる







A「俺は...ううん。...俺の事を知っている人達は、俺の事を許せないかもしれない。今はKnightsのメンバーやファンに迎え入れて貰ってるけど、過去には大きな失敗をした。...それだけは事実だ。」






誰かが肩に手を置いてくれた



...それでも俺の声は震えた



視界が涙でぼやけてきた






A「...俺はみんなが立つ舞台(ステージ)を想像して創るのが大好きだった。身体を動かすのは得意だけど、歌もダンスも周りよりできない。



...アイドルでいる自覚、それを放棄したような不届き者が俺だ。」

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作成日時:2019年7月25日 3時

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