Hansel und Gretel -サトシとカズ- 第4章 (ページ7)

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episode 127 －はじまりの気配－ページ7

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｢…だからオイラが狙われた、ってことらしい。｣

ジュンて女(ひと)のことや

彼女から聞いたっていう話を

淡々と語るキャプテン。

｢そしてカズは母ちゃんの命の盾でもある
"護りの紋章"のお陰で
今まで無事でいられたんだ。｣

｢……｣

｢…どういうこと？｣

ふと隣のショウちゃんを見ると

何かを考えてるみたいに

腕組みして、目を閉じてる。

だからショウちゃんの代わりに

オレが聞き返した。

｢あの護符が有効な間は
『あの者達』にカズの姿は見えないらしいんだ。｣

｢それも、あの女(ひと)が教えてくれたの？…｣

｢ううん…そうじゃないけど…
でも、カズの姿はまだ見えないけど
この頃、気配を感じられるようになったって…
そう言ってたんだ。｣

｢気配？｣

｢そう…
オイラから、カズの匂いを嗅ぎ取ったのも
たぶん、そのせいなんじゃないのかな…？｣

すると突然、ショウちゃんが口を開いた。

｢じゃあやっぱり、"思念の昇華"が始まったんだ…｣

｢えっ？！｣

｢うん…今はオイラもそう思うよ。｣

｢…だからサトシくん、さっきもう時間がないって言ってたのか…｣

｢うん……｣

｢ちょっ、ちょっと待ってよ！
どーゆーこと？
オレにもわかるように説明してよ！｣

もう！2人でどんどん話進めちゃって

オレを置いてきぼりにしないでよね！！

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