〈イナGO〉こんな私でいいの！？<白竜> 第二章

memory 53 ページ10

〜Aside〜


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私達は仕方なく、金山理事長達の話を


聞いてやる事にした。


あ、違った。


面倒くさいけど、聞いてやる事にした。


金山理事長はわざとらしく咳をし、


私達を見渡し、口を開いた。


私は一体何を言い出すんだろうと思い、


緊張しながら、耳を傾けた。


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金山「…鬼道監督と君達には……


今日のこの瞬間から強化合宿を兼ねた


遠征に出てもらいます!!」


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Σ Σドカッ…!!


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金山理事長のその言葉を聞いた瞬間、


私は側にあったサッカーボールを


金山理事長に向かって蹴った。


ボールは金山理事長の顔の横を通過した。


同時に、ボールが少し当たった事により、


金山理事長の残り少ない髪の毛が


ハラリと落ちた。


あ、ついやっちゃったわ。すみません。


当の本人は目を見開き、口を開け、


声も出せない程に驚いていた。


え？金山理事長どうしたんですか？


何時にも増して不細工ですよ。


あ、すみません、つい本音が……。


私は周りが妙に静かな事に気がつき、


周りを見渡した。


え、なんでこんなに静かなの？


え？お前のせい？


はは、冗談きついわね、皆。


冬海校長、鬼道監督、音無先生、


その他のサッカー部の皆も


金山理事長と同じような表情をしていた。


私はそんな皆を見て不思議に思い、


首を傾げた。


A「皆…どうしたの……？」


全員「「「どうしたのじゃない!!!!!」」」


皆は肩を震わせ、私に大声で怒鳴った。


わー、すごい。


見事に揃ってるー。


そしてこの後、鬼道監督、音無先生、


拓人、蘭丸に私が怒られたのは


言うまでもない。


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(作者のイナクロについての呟き※ネタバレ有り注意※)→←memory 52

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