羅刹 貴女side ページ21
｢……またか…｣
夜遅く、苦しくて眼が覚めた私。
羅刹なのに、昼間は動ける私。
これが、新しい変若水なんだ。
小さく咳き込む。
｢………嘘…｣
手にはどす黒く変色した血。
｢………｣
もう、終わりなのかな。
こんな風に暮らせるの。
あぁ、どうして。
こんなに一を恋しく思うのかな。
まだ人間の感情が残ってる。
いつか血に支配されるのが、怖い。
いつの間にか、頬に涙が流れる。
もう、どうしようもないんだな。
壁にもたれて、ぼーっと考える。
｢……A、大丈夫か｣
｢…えっ…｣
外から一の声がして、一気に障子を開ける。
｢………一｣
｢…少し咳き込んでいただろう？大丈夫か…？｣
一が目の前に立っていて。
思わず抱きつく。
｢…A…？｣
｢…死ぬのが怖いよ…まだ心は人間でいたいよ…｣
すると一は、優しく抱きしめてくれる。
｢…一と一緒にいたいよ…まだ生きたいよ…｣
｢…A｣
一の匂いが、優しく香る。
小さな声が一から発せられて。
｢………一ぇ…｣
ただ、私は泣くことしか出来なかった。
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紫苑 - 号泣です〜(泣) これからも頑張ってください。 (2016年4月14日 16時) (
レス) id: 75989392d9 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - はい。楽しみです。 (2015年3月25日 17時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
紫龍(プロフ) - 新作、公開致しました。よかったらご覧ください。 (2015年3月25日 14時) (レス) id: a471a5f18e (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - お疲れ様です。 (2015年3月24日 16時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
紫龍(プロフ) - 沖田総佳さん» ありがとうございますm(__)m (2015年3月24日 15時) (レス) id: a471a5f18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫龍 | 作成日時：2014年9月12日 20時
