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Q.どうして山姥切が主人公に
審神者について教えているの?
A.赤神「決まってるだろう?私が頼んだんだよ。
これでも数々のバグを抱えた刀剣男士達を
率いている身だからね。
ゲーム実況とかpi●ivとか見るのに忙しいんだ。
ちどちゃん……大千鳥十文字槍も危険なバグを
持っていただろう?
そう言う厄介なバグで、
うちの男士が政府に連行されない為にも、
管理しているってわけだし。
………そしてまんばちゃんと誌重ちゃんが
あわよくばくっついたら万々歳だと思っている。
とりあえずくっつけ。私に刀✕さにを寄越せ。
以上だ」
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切国「僅かに感じる温もりは、
きっと………貰った温もりだった。
俺が忘れているだけで、居たと思うんだ。
大切にしてくれた誰かが。
だから、だろうか。
俺には分かる。人と付喪神の痛みも、
恐れも、苦しみも…………喜びも」
『温もり………』
切国「それは人から貰った温もりだ。
………それを覚えていないのは残念に思う」
切国さんは自分の手を見つめ、
開いたり握ったりしながらそう語った。
彼の瞳は穏やかで、でもどこか寂しげだった。
『………私にも、そう思える時が来るかな』
切国「記憶を失った俺にも思えた。きっと来る。
もしかするともうそう思えているかも知れない。
あんた自身が気づいていないだけで」
『………そう、ですね。
ここは私的にも居心地は良い』
切国「なら良い。あんたは大丈夫だ」
『(優しい………)』
初めて、彼が笑った所を見た気がした。
そんな穏やかに笑えるんだな………
子をあやすように、彼は優しい声でそう言って、
私の頭を撫でてくれた。
ここに来てからよく頭を撫でられる。
こんなに心地良いものだったかな。
『あの………』
切国「!や、………すまんっ。癖で」
『フルフル)………撫でるの、上手ですね』
切国「…………き、休憩するっ。
ちち、茶は居るか?鶯丸から貰ってくるっ!」
『え、あの………』
何故か顔を真っ赤にして、慌てた様子で
切国さんは部屋を出て行ってしまった。
………人をあやしたり、慰めたりするの得意なのに
こう言うのは慣れてないのかな。
ちょっとだけ………可愛いと思ってしまった。
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2021年2月27日 11時