†佰参拾肆† ページ15
まさか薙刀が来るとは。
凄いな、岩融様よりさらに大きい。
圧がすごい…………そして何より色っぽい。
見た目とか気にしない私ではあるが、
女としてちょっと自信無くす。
こん《れ、レアな二振りを初めての鍛刀で
見事に顕現するとは…………流石審神者！》
『レア？』
こん《薙刀は本来、五時間は費やす
非常に貴重なものなのです》
『…………ごめん、正直どうでもいい。
レアとか、別に何でもいいんだよ。
よかった。私に答えてくれた。
それだけでいい』
歌仙「主…………」
『初めまして、私はこの本丸の…………』
五虎「あ、主さまっ！」
私は立ち上がって挨拶しようとしたら、
ふらぁと倒れてしまった。
ああ、またか…………これまた霊力使いすぎってやつか？
てか私倒れすぎじゃないか？昔からだけど。
踏ん張って何とか意識はあるものの、
体が思うように動かないので困った。
静形「あ、主ぃ！どうしたのだ…………！」
歌仙「ああ、だからあれほど霊力を
無駄に使わぬようにと言ったじゃないか！」
巴形「主の霊力が衰えている。無理をしたようだな」
歌仙「主は力の加減が出来ないほど
強い霊力の持ち主でね…………毎度倒れてしまう」
五虎「主さまっ、きき、気を確かにっ！」
『あ、あはは、すみません…………』
わちゃわちゃしている刀剣達。
また怒られそうだ。特に薬研様辺りに…………
苦笑しながら体を起こそうとするが、
上手くいかない。
あー、これはかなりごっそり
持ってかれたか…………
変に意識しながらやったせいかな…………
静形「こ、こんな時どうしたらいいのだ。
主がここまで脆い体なら、
俺などが触れたら壊しかねない…………！」
巴形「ふむ、では俺が主の部屋まで送り届けよう」
『へあっ！？ちょ、巴形様！？』
巴形「貴殿は…………」
歌仙「嗚呼、歌仙兼定だ」
巴形「では歌仙、主の部屋はどこだ？」
いきなり巴形様に抱き抱えられた私は
そのまま部屋まで連行された。
と言うか高い…………！ちょっと怖い！
落ちないように巴形様の着物を
掴むことしか出来なくて、何より落ち着かない！
後ろをあわあわとついてくる五虎退様と静形様。
こ、これが私の初期刀？になるの、かな。
こうして凄い圧の持ち主、
薙刀紅白組が本丸にやって来たのだった。
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冷泉 雪桜(プロフ) - tomo10260403さん» コメントどうもありがとうございます！薄桜鬼も読んでくださって……感謝でしかないですね！これからもよろしくお願いいたします (2019年9月17日 12時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
tomo10260403(プロフ) - 冷泉 雪桜さまの作る作品の虜になりました！薄桜鬼も刀剣乱舞も一気に読んでしまって、小説を読むのが苦手なほうなのですが、のめり込むようにするすると入ってくる文章に、夢中です！ (2019年9月16日 17時) (レス) id: f4aa91fff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年9月6日 1時
