†陸佰漆拾弐† ページ14
Aside
今剣「あーるーじーさーまー！
そろそろぼくもきんじ、やりたいですー！」
秋田「僕も主君と沢山お話したいです！」
博多「俺も儲け話持ってきたばい、
ばってん近侍やりたかー！」
最近、多所帯になって来てからと言うもの、
近侍の役割が中々回らなくなってきて、
しょっちゅう短刀達にこうして
せがまれる事が多くなった。
うーん、私としては色んな刀と交流したいから、
中々希望を叶えてあげれない事が
最近の悩みである。
私が好きなのは置いておいて、
彼らが私を慕っているのは私が“主”だからであって、
平和な世になってからは刀が使われなくなったから
皆人肌が恋しいんだろうけど………
困ったなぁ。
鯰尾「こらこら我儘言うなってー」
今剣「なまずお、きょうきんじだからといって
ちゃかさないでくたさい！」
鯰尾「だって俺まだ新刃だしー」
最近、鯰尾様と骨喰様を鍛刀して顕現した。
ようやく粟田口の二振りに巡り会えたのは
素直に良かったと思う。
紅羽さんの一期一振の一件で、
堕ちてしまった一期様を封じる役目を担っていた
脇差の二振りと鳴狐様。
先に鳴狐様を顕現出来たのだけど、
どうやら鍛刀で脇差を顕現させる際の
私の霊力と脇差では相性が悪かったようで、
中々迎える事が出来ずにいた。
目の前にいる鯰尾様は、
地下室にいた彼ではないけど、
それでも鯰尾藤四郎という事には変わらない。
覚《あー！》
鯰尾「ん？どうした？サトリ」
覚《あ、あー！あう、じ！》
今剣「あっ！いま“あるじ”っていいましたよ！」
覚《あうじ！あるーじっ！》
秋田「サトリ君も、
主君が大好きみたいですね！」
覚《すぅー、き？》
鯰尾「そうそう！好・き。
もう言葉覚えたんですねー！
成長が早いなぁ」
『誰かの心を読んで、
サトリは言葉を覚えるようですね』
博多「もう心を読めると？凄かー！」
秋田「僕も主君が大好きです！
心を読まれちゃいましたね！」
今剣「ぼくもあるじさまがだいすきですよ！」
覚《すーき！あう、じ！しゅきー！》
………言われ慣れない言葉だから、何だか照れるな。
何て思いながら、私はサトリの頭を撫でるのだった。
Aside〜end〜
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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます！これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年3月5日 19時
