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†陸佰漆拾† “鋼に宿りし心” ページ12











覚《あー!うー》


長谷「聞いているのか。
九重に何かしてみろ。例え九重が許しても、
九重のは主命とはならないからな。

お前なんぞ容易に追い出す事が出来るからな」


燭台「長谷部君……何してるの」

長谷「見てわからんのか。躾けている」


燭台「脅迫の間違いじゃないのかい………」









翌日。

ローテーションで今日は長谷部君が
サトリ君の面倒を見る事になってるけど……

長谷部君、サトリ君の前に正座で座って
何故か圧迫面接している。
サトリ君は意味が分かってないようで、
首を傾げているばかりだったけど、
圧倒的に何か違う。









燭台「昨日やる事をリストにして渡したでしょ?

まだ幼いんだし、優しくしないと。
それにそれじゃあ怖がっちゃうよ」


長谷「……?お前の見た目もどうかと思───」

燭台「長 谷 部 君 ?」

長谷「…………」


燭台「僕の顔が怖いのは自分が一番分かってるよ。

……じゃなくて!怖がらせたら駄目でしょ!
確かに妖ではあるけど、
そんな事しても怖がらせる一方で
逆に嫌がっちゃうよっ!」









長谷部君って、仕事は出来るのに
こう言ったものに対してとことん不器用だった。
いや知っていたけど………
以前の彼と変わってなくて安心するほど
知っていたけども。

(紅羽君に似たんだな……)









燭台「ハァ………今日、君が近侍だろう?
はい。昨日近侍だった膝丸さんから昨日の書類。

ちゃんと目に通してね」


長谷「嗚呼」


燭台「近侍の仕事をやりながら
サトリ君のお世話を見るの、大変じゃない?」


長谷「問題ない。俺にこなせない仕事はない」

燭台「自分で言うんだ………」






『どうかしました?』

燭台「!主」









そこに、主がやって来た。
サトリ君は主と気づくとパァッと笑って
急ぎ足で主に駆け寄って、主に抱きついた。

まあ、今は主に取り憑いてるし、
主が親みたいなものだから、
やっぱり嬉しいんだろうな。









『おっと……元気なサトリの子だね………
サトリの調子はどうですか長谷部様』


長谷「どうしたもこうしたも………
そもそも九重はそれに取り憑かれてる身だぞ。
もっと危機感を持ったらどうだ。

体に負担がかかるだろう!」


『あ、いや………でも放っては置けませんし』

長谷「それが危機感がないと言ってるんだ」









燭台「(あれ………なん、か。モヤモヤする)」









何でだろ。

†陸佰漆拾壱†→←†陸佰陸拾玖†



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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます!これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月5日 19時

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