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†陸佰陸拾玖† ページ11










??「おー!よしよし!高い高ぁーい!!」

覚《きゃー!はははははっ!》

??「兄弟、気をつけてくれ」

??「分かってるよー、ほらよしょー!」

覚《ふぁー!きゃっきゃっ!》









燭台「鯰尾君、骨喰君。顕現早々に悪いね」

鯰尾「全然!俺、世話焼くのは好きなんで!」

骨喰「こうして見れば本当に、人間のようだな」









その後、鍛刀されて顕現した鯰尾君と骨喰君が
手が離せない僕の代わりに、
サトリ君をあやしてくれた。

僕は今、朝餉の洗い物をしていて、
誰かにサトリ君を頼もうとしていた時に
顕現してくれた脇差の二振りが来てくれて、
事情を話したら快く頷いてくれた。


それにしても、ようやく粟田口の
脇差の二振りに会えて良かった。
顕現したばかりとは言え、
流石兄弟の中でも上の二振りだ。

あやすのが上手で、
本当にタイミング良く来てくれて助かった。









骨喰「皿を洗うの、手伝おう。
ああ言うのは俺より兄弟が向いている。

それに人の体にも慣れさせるのにも丁度いい」


燭台「本当?ありがとう。
あ、水冷たいから気を付けて。
顕現したてだとびっくりする子が多いからね。
僕が洗うから拭いていってくれるかな?」


骨喰「分かった」









鯰尾「可愛いですね!名前はあるんですか?」


燭台「そのままで、サトリ君だよ。
名前つけちゃったらお別れの時に寂しくなるし。
って、もう遅いかもだけど」


鯰尾「え?別れ?」


燭台「無害とは言え、主に憑いてるからね。
彼女の体に何かあったら困るし、
成長したら返さなきゃ」


鯰尾「そうなんですか、何か勿体ないなぁ」

覚《あー!うーうー!!きゃっきゃっ》

鯰尾「ん?」








覚《ゆー、ゆーご、はん!
あわ、た………ぐち!きょーだい、あいたい!!》







「「「!?」」」









え、今喋った?
骨喰君も驚いたようで、
鯰尾君が抱いているサトリ君を見た。

そう言えばサトリ君って妖は
“人の心を読む力”があるって言っていたよね。


僕は夕ご飯の事を考えていたんだけど、
サトリ君がそれを読んだって事、かな。

“粟田口”や“兄弟、会いたい”って言うのは、
二振りの心がそう思っていたって事だよね。









覚《むー?》


鯰尾「わぁ………燭台切さんから聞いてはいたけど、
本当に分かっちゃったよ。何か照れるなー」


燭台「………じゃ、お皿洗い終わったら、
粟田口の皆に会いに行こうか」


骨喰「フッ………そうする」









†陸佰漆拾† “鋼に宿りし心”→←†陸佰陸拾捌†



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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます!これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月5日 19時

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