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Aside
その人影、その言葉と声、そして魔法を見聞きし、
理解したルーシィたちの表情は、驚愕から歓喜へと変わった。
ｸﾞﾚｲ「てめえら全員、俺達の敵ってことになるからよ……
復活したであろうグレイとエルザ。
勿論、俺達が知ってるアースランドの二人だ。
再会できた事に安堵しつつ、
ガジルがやったんだなと何となく状況が飲み込めた。
エドラスの俺はエルザを見て、ギョッとしていたが、
同じく直ぐに状況を理解したようで、
翼を折り畳みつつ地に着地する。
《驚いたぜ。本当にグレイそっくりだ。
そこの妖精狩りの化け物と瓜二つの人間も見るのも
初めてだな。あと女の子なルーシィも》
ﾙｰｼｨ「失礼ね！！！？」
《仲間ってことでいいんだな？》
『うちの子たちだ。同じギルドの仲間だよ』
《へっ、不思議だ。それだけで背中を任せられるよ》
ｸﾞﾚｲ「俺達の仲間は………
仲間はどこにいるんだ！あぁ！？」
床を伝って再び鋭い氷山を作り出すグレイ。
魔法が使えている………エクスボールをガジルに頼んで
正解だったようだ。
グレイの魔法により兵士達は一掃されたが、
グレイの攻撃を跳躍して躱していたエドラスのエルザ……
らしき女騎士が天井を足場に空中から
グレイ目掛けて貫こうと飛び掛かる。
グレイはそれに一瞬驚愕を見せるも、
間に入ったこちらのエルザが剣でその一撃を受け止めて見せた。
うわ、うちのエルザと互角かよ。
魔力の制限があるにも関わらず、武術で互角。
こちらのエルザもやはり強いらしい。
《おわ………怖……》
『………加勢は要らなさそうだな？』
ｴﾙｻﾞ「無論だ。先に行ってくれ」
エルザは俺達に背を向けながら即答で答える。
分かりきってた答えに何だか嬉しく思いながら、
グレイに声をかけた。
『ひとまず逃げるぜ』
ｸﾞﾚｲ「そうだな、話も後だ。
ルーシィ大丈夫か？ここから移動するぞ」
ﾙｰｼｨ「う、うん」
《あんたらエクシードも仲間だろ？立てそうか》
ﾊｯﾋﾟｰ《ｯ、あい》
ｼｬﾙﾙ《なん、とかね………早くしないと、ウェンディ達が、》
『嗚呼、行くぞ！』
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2024年3月4日 0時
