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『………あれが王都か。デカイな………』

ガジル「変な作りしてやがる」

『ガジルって意外と探偵みたいなことするよな。似合ってるぞ』







王都の近くまでようやくやって来た。
普段は飛んでの移動だったから、
ここまで長距離歩くの久々だ。

なんかガジルの意外な才能を見たが、
ひとまず目的の王都まで来れた。








《………さて、王都に入るための関所が面倒だが……
俺指名手配されてるからなぁ………
壁を超えようにも兵がアホほどいるし、
上空から潜入と言っても、二人抱えるとなるとキツイし、
一人ひとり抱えて往復も流石に悪目立ちするし………》


ガジル「指名手配………エドラスの竜翼は何したんだ」


《竜翼………??まあいいや。
いやいや、ただこの世界において
魔力を持って生まれちまったってだけだ》


『関所通れるのか?とゆか、君と同じ顔の俺も
誤解されて幽閉されそうなんだが。手枷とかされたらやだな』


《だよなぁ》

『………エクスボール食って、王都破壊尽くせば行けるかね』


《やらせねぇよ!?!?
何考えてんの馬鹿じゃねぇの!?怖いわ!!!》


ガジル「仕方ねぇ。俺が行ってきてやる」









するとガジルがコキコキと腕を鳴らしたり、
首を鳴らしたりしながら歩き出す。

………うん、その方が早そうだ。
エド俺は物凄く不安そうな顔だが、
(確かに悪人ヅラではあるからなガジル)
ここはガジルに任せたほうが良さげ。








《予想じゃ相当デカい魔水晶(ラクリマ)な筈だ。
広場かどっかで見せびらかしてるに違いねぇ。

人が集まりそうな場所を探したほうがいいだろうな。
頑張れよガジル!!》


ガジル「おうよ。で、そっちはどうする?」


『ウェンディ達を探す。
人混みや、知らない匂いが混ざってて、
これまで鼻がきかなかったが、大分慣れてきた。

きっとウェンディ達もここに来てる筈。
さっきも僅かだが匂いがしたし』


ガジル「あん?本当か?俺は感じねぇが」

『鼻を鍛えるんだね』






《滅竜魔導士は便利だなぁ。
じゃあ、俺とアースランドの俺は、
壁を超えて潜入………つまり上空から王都に入るか》


『顔がバレてて、しかも空が飛べるって事を知られてるなら、
上空も警戒されているんじゃないのか?
なんだっけ、空飛ぶやつ……レギオン?とかも居るんだろ』


《レギオン隊が空を巡回しないタイミングがある。
そこで一気に飛んで、人気のない場所に降りればいい》







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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時

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