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ルーエンの町。
人がそれなりにある町にやってきた俺とエド俺。
俺達は周囲を警戒しながら街を歩いていた。
確か闇市とかあるって言ってたな。
エド俺は情報も集まりやすいとも言ってた。
フードをやや外しながら、俺は周囲に集中する。
《?おい、アースランドの俺。
フードをもうちょい深く被れよ》
『ちょっと静かにしてくれ。音を拾ってる』
《?》
集中し、人々の話し声に耳を傾ける。
混雑してね人酔いしそうになり、
やや気分が悪くなったが、そうも言ってられん。
俺の知ってる単語………
ルーシィ。ナツ、ウェンディ、シャルル、ハッピー……
エクシード、王都………ギルド………
『………少し前に騒ぎがあったようだな。
軍が騒いでいたらしい』
《え?》
『俺は
人より五感が優れてる。噂話とかに耳を傾けてみたが、
一足遅かったようだな………入れ違いだ』
《本当、便利だな………それに加えて道具無しで
魔法を使えるんだろ?》
『それを言ったらお前だって体内に魔力を保持出来てるんだ。
同じことが言えるだろうに』
《バレないようにあんま使わねぇようにしてんだよ》
人々の声的には、少し前にルーシィらしき奴が
大暴れしたらしい。
妙な術を使うとかどうとか………
話し声の言葉の特徴的に、ナツやウェンディ、
シャルルとハッピーも居たっぽい。
ルーシィが二人いた、とか何とか。
それをエド俺に伝えてたら、目を少し輝かせて言った。
《おお、間違いねぇな。うちのルーシィだ!
で、二人ルーシィが居たってことは、》
『???こっちのルーシィも居た、のか??
なんで??俺達は五人で来た筈だ』
《そうなのか?何がどうなってるかは分からんが、
ひとまず情報は引き続き集めてから整理した方がいいか》
『同感だ』
その時だった。
ドゴォォオオオ!と凄まじい爆発音が近くで聞こえた。
なんだなんだ。何が起きてる???
爆発音がした方角を見た時、また知った匂いがした。
??「どけどけどけぇぇ!!!!」
《うわ………目立つことしやがって………
軍の奴らに見られたら厄介だ、離れるぞ》
『いや、多分………あいつ知ってる奴だ』
《は、はあ?》
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時