検索窓
今日:46 hit、昨日:40 hit、合計:3,675 hit

205Page ページ26








《うっそだろぉぉお!!!!!!!!》








エド俺の絶叫が木霊した。
この世界にも魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)があるらしい。
しかもエドラスの俺が現マスターと。
その事実がすげぇ驚きなのだが、
(よくマスターやってんな。俺面倒で放棄してんのに)
それよりもあまりにも悲壮な声に
俺は立ち尽くすことしか出来ない。








《あいつらまた転送しやがったな!?
座標はどこだ!!いっつもいっつも!!
探す身にもなってくれよ!!!!!》


『………もしかして、こっちの俺は苦労人かつクソ真面目?』

《悪いかよ!!》

『いや別に(そこは俺と正反対なのか)』


《全くもー!!だからあれ程魔法を
頼るなって言ってるのに!!!!》


『その、苦労してんな?』

《うっせー!》


『というか、こっちでは所謂、闇ギルドなのか妖精の尻尾(フェアリーテイル)

目茶苦茶違和感しか無いなぁ』









ギルドには瞬間移動みたいな装置があるらしくて、
各地を転々としているらしい。
毎度探すの大変そうだな俺。同情する。








《はぁ、多分ルーシィだな………》

『え?ルーシィいんの?』


《お、おう。ルーシィが俺が不在の時に
代わりにリーダーやってんだよ》


『ほぇー………』


《つーかどうしような………
ギルドの皆を説得して、
この機会に王都に挑むつもりだったんだが……》


『説得、ねぇ』


《その感じだと、もう察してるよな。
そう。俺達は力としては小さ過ぎるんだ。
国相手に一つの闇ギルドが挑んだ所で返り討ちになる。
だから逃げるしか無い。そりゃ俺にも理解できる。
でも、いつまでも逃げてても何も起きないし、
何も成すことは出来ない。

怯えて、隠れて、逃げるだけじゃ変われないんだ》









………成る程。俺自身は知らんが、この世界の俺は
カリスマ性があるのかもしれない。
リーダーに向いてそうだ。
彼は悔しげに奥歯を噛み締めながらそう言うと、
マントを翻して、別の方角に向かって歩き出す。








《予定変更。情報を集めながら、
あんたにこの世界についても説明しておく。

あんたの他にも、生身でここに来た仲間が居るんだろ?
同じく仲間を助けたいとそいつらが思ってるなら、
行き先は十中八九、王都だろうよ。案内するぜ》


『!ギルドはいいのか』


《王都に行く途中でうちのギルドの奴らの誰かに会えれば上々。
俺はあんたに協力するっていった。最後まで付き合う》









206Page→←204Page



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。