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??《！何で俺の性知ってるんだ。
ていうか、驚いた。こうしてみると本当に俺そっくりだな。
性別と髪の長さ以外、ほぼ同じだ》
彼は俺の発言に首を傾げて居たが、
それよりも容姿がほぼ同じである俺に対して
ケラケラと笑いながら、抱えていた焚き木を下ろす。
『…………』
??《聞いたことがある。この世界とは別の世界、
アースランドには自分と容姿がまるで同じの人間が
存在するって。
もしかしてあんた、アースランドの人間か？》
『………嗚呼』
??《やっぱりな。あんたもディオーレって名前なのか？》
『いや………A・ヴィンゲートだ』
《俺はA・ディオーレだ。性は違うんだな。
俺の名前、女みたいな名前だからやだなーとか思ってたが、
こうも同じだと案外悪くねぇな》
そうか。ポーリュシカとグランディーネの一例もある。
ディオーレもまた例外では無いのかも知れない。
眼の前に居る彼は、もしかするとアースランドで言う
俺かディオーレ、ということか。
ディオーレはあまり人をまともに見たことが無かった時に
俺と出会ったから、変身魔法で人の姿になった時に
必然的に俺に似通うって言っていた。
そういう意味では、やっぱり………彼は、
エドラスの俺ではなく、ディオーレ、なのかもしれない。
まあ、考えた所で俺はエドラスの知識はあっても、
細かい所を知ってるわけじゃないからなんとも言えないが。
眼の前の俺は、自分とは違って
美少女に見えるのは気の所為か？
俺は男と間違われるが、エドラスの俺はもしかして
女と見られるかもしれない。
『君が俺を助けてくれたのか』
《眼の前に空から落ちてきたら放って置けねぇだろ。
最初、追手かと思ったぜ》
『？追手？？』
《あー。実は俺、この世界の国から狙われてる身でね》
─────────────────────
ざっくりと話を聞けば、エドラスの俺はこの地の王から
高額の懸賞金をかけられ追われている身なんだと。
どんな悪行をしたんだこいつ。
いや、俺だし仕方ないのかも、知れない？？
でも接して分かったのだが、決して悪い奴には思えない。
脈の鼓動の音とかにも変化はないから、
嘘を言ってる様子はないし。
『何したんだ君………』
《いや？特に何も。国王の理不尽な言葉に腹立てて、
クーデターを起こしちまったってだけだぜ？》
『(あー、国王の言葉の内容は兎も角、俺ならやりかねん)』
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2024年3月4日 0時
