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『ゲホッ!水飲んだ、ゲホゴホッ!』



ウェンディ「Aさぁあん!!!」






『っ、!こっちはいい!!君達、身を守れ!!
俺は大丈夫だから!!墜落に備えろー!!!!』










俺は川に激突した事によって
水を勢い余って飲んでしまい、むせ返る。
そうしてる間にも、彼らとはどんどんとかけ離れてしまう。
はぐれるのはもう確定してた。

俺はどうにか、自分の事は気にせず、
身を守ることを優先にするように叫びながら、
未知の土地へと落ちていったのだった。






─────────────────────







『…………っ、』







どれくらい時間が経っただろうか。
俺は水の気配を感じ、目が覚めた。
ここは………どっかの水辺のようだ。
………痛え。体が、動かん………もろに、落ちたぞ。
丈夫な体を持つ滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)であっても、
あんな馬鹿みたいな高さから落ちたんだ。
かなり、ダメージを食らった。
直ぐに自己回復………は、出来ねぇじゃねぇかちきしょう。

つか、エドラスも重力ってのはあるのかよ。



なんて、文句を内心言った所で、
全身の打撲は癒えはしない。

嗚呼、久々に………痛え。本当。






『くっ………ぅ、ぐ…………』






とにかく起き上がって、はぐれたナツ達を探さないと。
そう思っても、体を思うように動かせない。

感覚的には、骨折はしてないようだが………
………嗚呼、成る程。水辺に落ちて、助かったのか。
でも、この感じは頭と足を強打したな………
だから意識失ってたのか。
今だけはこの丈夫な体に感謝する。
ナツ達は、墜落で怪我してなきゃいいが………







ザッザッザッ………








『!(誰か、居る………)』








すると、足音がした。
誰か来る。この世界の住民だろう。
だ、駄目だ………声も出せん。

人の気配は、最初は一定のリズムで歩いていたが、
それがやがて駆け寄るような足音に変わった。
なんか、言ってる………俺に向かって何か言ってる。


も、う………意識が…………









??《──!?───っ!!》








意識を閉ざす直前。
懐かしい匂いがしたのを最後に、
俺の記憶はここで途切れた。

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時

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