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そこには、俺の知らない世界が広がっている。
これまで常識だと思っていた、俺の知る世界とは
何もかもが違うものだった。
島が浮き、見た事ない生き物が空を飛び、
不思議な木や植物が群生しており、川が空を流れる。
ナツ「おおっ!!」
ウェンディ「わぁ………」
シャルル《ここが、エドラス………》
ハッピー《オイラのルーツ………!》
正真正銘の別世界──
ナツやウェンディも感嘆とした声を思わずこぼす。
俺も初めて見るエドラスに、気持ちが高揚した。
初めての世界の冒険の予感は必然的に感じもするだろう。
そら俺でなくても興奮する。
その時だった。
エドラスという異世界に気を取られていた俺は、
翼が思うように動かなくなるのを感じた。
………!し、しまった。そういやここはエドラス。
『や、やべっ!(魔法が解けたっ)』
ナツ「!ぎゃー!!!Aぇー!?!?」
『うぉああ!?もう魔法使えねー!!!』
ナツ「ハッピー!バックバック!!Aが落ちた!」
ハッピー《あいさー!って、うわぁぁあ!!!》
俺は重力に従って、落下していく。
翼はもう展開させることが出来ず、そのまま墜落していった。
ナツが俺の様子に気づいてハッピーに知らせるも、
ハッピーとシャルルの背中の
見た俺は最悪な事態を想像した。
ナツ/ハッピ「《うあああああっ!!?》」
ウェン/シャル「《きゃああああっ!!?》」
そう。仲良く全員で落ちてるのだ。
まずいまずいまずいまずいっ!?
体は
今の俺は魔法が使えないへっぽこ。
そしてナツ達もへっぽこだ。
いやおかしいぞ!?確かエクシードって!!
『ハッピー!シャルル!何で君らが落ちるんだよー!!
ナツとウェンディをもう一度持ち上げろー!!』
シャルル《言ったでしょ!!?
エドラスは魔法のあり方が根本的に違うのよ!!!》
『ちげーって!!君らは飛べるはずなのに
何で飛べなくなっ──おあっ!?』
その時、空に流れる川が、丁度俺が墜落する場所まで迫り、
案の定、俺は川に激突。
川を突き抜けたものの、墜落の軌道が逸れてしまい、
ナツ達との距離がかけ離れてしまった。
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時