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シャルルの口から聞かされたのは、
この世界とはまた別の世界“エドラス”の存在であった。

“エドラス”──

この世界“アースランド”とは別に存在する、もう一つの世界。
そこでは今、魔法が失われ始めている。


アースランドとは違い、エドラスの魔法は有限の世界。
使い続ければ、いずれ世界からなくなってしまうもの。

その枯渇してきた魔力を救う為に、
エドラスを統べている王は、別世界である
このアースランドに目を付けた。

無限の魔力が存在するアースランドから、
魔力を吸収する魔法を開発したという。








『………成る程』

シャルル《その魔法は──》

『それが“超亜空間魔法・アニマ”──だろ?』

シャルル《!!何で知ってんのよ》


『ジェ──ミストガンから聞いたんだよ。
あいつはエドラス出身だし』


ウェンディ「!」

ナツ「!?A知ってたのかよー!!」


『ミストガン自身も話したがらないのは
この世界のジェラールと瓜二つだからだろーが。
察してやんな。つか、俺が彼をギルドに誘ったんだし。

それに、あの子が入る前に色々と聞いてたんだよ。
エドラスについても軽くな』


シャルル《(なに、この違和感)》


『成果が得られなかったのはミストガンが
アニマを閉じて回ってたからだろうよ。
んで、痺れを切らした向こうの王は、
魔導士が集まるうちのギルドがあるこのマグノリアを
狙った巨大アニマを繰り出したってとこか』


ナツ「随分勝手な奴らだなァ!
オイ!みんなを返せよこのヤロウ!!」


ハッピー《そ、それがオイラと
シャルルのせい………なの………?》


シャルル《間接的にね》






『………それでシャルルよ。
君は何故その情報を持っているんだい?
君達の一族はその情報を生まれながらに
持ってるっていうのかい?
君達の一族のその生態は初耳だが………

君の生まれはこの世界の筈だ。知る術はないと思うし』


シャルル《(この人の違和感………どうして、そこまで知ってるのよ。
明らかに知りすぎてる)》









二人の滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)はシャルルの言葉に
混乱するだけであったが、Aは至って冷静であった。

シャルルはAの言葉に疑心となっていた。
アースランドの人間はエドラスのことを知る者はほぼ居ない。
それだというのに、Aの言動から見ても、
エドラスの事についてよく知っているような口ぶりであった。

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2024年3月4日 0時

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